夏見御厨とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 夏見御厨の意味・解説 

夏見御厨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 08:18 UTC 版)

夏見御厨(なつみのみくりや)は現在の船橋市南部から中央部の地域(海老川流域)にかけてあった中世の寄進型荘園の一つ。「御厨(みくりや)」は皇室伊勢神宮下鴨神社の領地を意味する。夏見御厨は伊勢神宮の神領である。船橋御厨(ふなばしみくりや)ともいう。

概要

夏見御厨については資料が少ないことから、まだわかっていない事が多い。『延喜式』兵部省式に登場する下総国・大結馬牧(おおいのうままき)を前身とする説がある[1]千葉氏系の氏族の荘園だったと考えられているが、実際には誰が開発して伊勢神宮に寄進したのかもわかっていない。1138年(天治4年)に立券され、『吾妻鏡』には、1186年(文治2年)の記述に「院御領船橋身御厨」という文句があることから、御厨は一時、後白河院領になったことがわかっている。御厨は室町時代まで存続したと推定されている。船橋大神宮所蔵の1311年(応長元年)の文書では湊郷夏見郷金曾木郷宮本郷高根郷の5郷が記されている。

脚注

  1. ^ 小笠原長和「大結牧」(『国史大辞典』第2巻、吉川弘文館、1980年 ISBN 978-4-642-00502-9 P505)



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「夏見御厨」の関連用語

夏見御厨のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



夏見御厨のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの夏見御厨 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS