国際秘密警察 鍵の鍵 (シリーズ第4作)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 06:15 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2021年5月)
( |
![]() |
国際秘密警察 鍵の鍵 | |
---|---|
監督 | 谷口千吉 |
脚本 | 安藤日出男 |
製作 | 田中友幸、森田信 |
出演者 | 三橋達也 若林映子 浜美枝 中丸忠雄 黒部進 堺左千夫 天本英世 中村哲 北あけみ |
音楽 | 別宮貞雄 |
撮影 | 山田一夫 |
製作会社 | 東宝 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 93分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
前作 | 国際秘密警察 火薬の樽 |
次作 | 国際秘密警察 絶体絶命 |
国際秘密警察 鍵の鍵 (国際秘密警察のキーキー)は、谷口千吉監督の1965年の日本のコメディスパイ映画。ジェームズ・ボンド風のスパイ映画のパロディー、「国際秘密警察シリーズ」の第4作。
『What's Up, Tiger Lily?』(『どうしたんだいタイガーリリー?』)は、1966年のアメリカ映画。
東宝の『国際秘密警察シリーズ』3作目『火薬の樽』と4作目『鍵の鍵』を、アメリカの映画監督ウディ・アレンが台詞を全て差し替え、さらに撮り下ろしの場面を加えて、換骨奪胎したギャグ映画として1本に再編集したものである。
三橋達也は「フィル・モスコウィッツ」、若林映子は「スキ・ヤキ」、浜美枝は「テリ・ヤキ」、中丸忠雄は「シェファード・ウォン」、黒部進は「ウィン・ファット」という名に変えられている。
ステレオタイプなアジア人風俗を笑いどころとし、当時の『007シリーズ』に代表されるスパイ映画の周到なパロディとなっている。 内容もフィル演じる国際スパイが、某国で盗まれた「世界最高のエッグサラダの調理法」を取り戻すという滅茶苦茶なものであるが、パロディとはいえ、ウディ・アレンの実質的な最初の監督作品であり、現在でもアメリカの映画評論家等の間では評価が高い。しかしウディ自身はこの作品に触れることを極端に避けていると言われる。
ウディはまた翌年には本国で『007』のパロディ映画『007 カジノロワイヤル』に出演している。
海外ではDVDも発売されているが、日本では製作元である東宝との権利関係の問題などもあり、日の目を見ていない。
ストーリー
トンワン国に潜入していた北見は、同国の情報長官・スリタイから、ミーチン・白蘭と共にトンワンの反政府ゲリラ「闇」を率いるゲゲンから、彼らが隠し持つ大量の資金を奪ってほしいと依頼された。横浜の洋上に船を浮かべ、そこで違法賭博や売春で資金を稼ぐゲゲン一味を追って日本にやってきた3人は、ゲゲンに横浜の縄張りを荒らされて頭に血がのぼっていたギャング・蔡と共闘してゲゲンの資金を奪うべく、変装して彼らの船に乗込む。しかし、船の中の金庫には現金はなく、暗号らしき文の書かれた紙が一枚入っているだけだった。
キャスト
- 北見次郎 : 三橋達也
- 蔡何青 : 黒部進
- ゲゲン : 中丸忠雄
- ミーチン : 浜美枝
- 白蘭 : 若林映子
- スリタイ : 中村哲
- カペナム : 春日章良
- ドルド : 大木正司
- 稲川 : 堺左千夫
- 沼口 : 天本英世
- バーロ : モニカ・ペイド
- 葉子 : 北あけみ
- チョオ : 桐野洋雄
- トンワン人の男 : 岩本弘司
- トンワン人の男 : 伊吹新
- トンワン人の男 : 宇留木耕嗣
- 白人娘 : J・ジョーンズ
- 宮廷のトンワン人 : 池田生二
- 国王の侍従員 : 安芸津広
- 国王の侍従員 : 吉頂寺晃
スタッフ
- 製作 : 田中友幸, 森田信
- 脚本 : 安藤日出男
- 監督 : 谷口千吉
- 撮影 : 山田一夫
- 音楽 : 別宮貞雄
- 照明 : 山口偉治
- 美術 : 植田寛
- 録音 : 矢野口文雄
- スチル : 高木暢二
- 編集 : 黒岩義民
脚注
関連項目
- 国際秘密警察シリーズ (東宝)
- 国際秘密警察 鍵の鍵 (シリーズ第4作)のページへのリンク