競馬の競走格付けとは? わかりやすく解説

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競馬の競走格付け

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 07:37 UTC 版)

競馬の競走格付け(けいばのきょうそうかくつけ)では、競馬重賞競走(パターンレース)に対する格付け制度について述べる。


注釈

  1. ^ 例年地方競馬で施行しているJpnI競走をJRAが施行するという例は存在している。2011年マイルチャンピオンシップ南部杯2018年JBC3競走が該当する。
  2. ^ ラジオNIKKEI木和田篤は『競馬インパクト』の枠内でJpnグレードを「ジェイピーエヌ」とコメントしている他、2009年マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)の表彰式では司会者が「ジェイピーエヌワン」と言っている。
  3. ^ 格付け制度導入当時は他に北見競馬場旭川競馬場岩見沢競馬場でも開催あり。
  4. ^ 格付け制度導入当時は他に旭川競馬場、札幌競馬場でも開催あり。
  5. ^ 格付け制度導入当時は他に中京競馬場でも開催あり。
  6. ^ リステッド競走に関しては、2024年4月1日からの適応となる。
  7. ^ なお、降格における審議・採決には当該国の主催者・レーシングオーソリティは加わることができない。
  8. ^ この観点では、日本が独自に国内の競走にグレード制と同じ「GI」「GII」「GIII」という表現で格付けを行い、日本の(国際的に承認されていない)GIIを勝った馬に「G2勝馬」と表記して売買を行うことは、国際的な商取引のルールに違反するものですらあった。
  9. ^ 2023年現在でもヨーロッパはグループ制を運用しているため、ヨーロッパの「G1競走」を「グレードI競走」と読むとそれは間違いということになる。とはいえ、グループとグレードには互換性があるため、格付けの点では一緒である。
  10. ^ 例えば、2001年にステイゴールドが勝利をしたドバイシーマクラシックは2001年の国際セリ名簿基準書にはパートIの部にG2で記載されているが翌年よりG1となった。しかしセリ名簿上、ステイゴールドが勝利をしたドバイシーマクラシックはG2と記載される(ステイゴールドは他にG1の香港ヴァーズに勝利している)。
  11. ^ ディープインパクトの場合は、日本国内では「GI・7勝馬」と扱われるが、国際的には2006年宝塚記念ジャパンカップの「G1・2勝馬」という扱いになる。
  12. ^ なお1995年まで行われていたアングロアラブに対する平地競走の重賞競走は1995年時点でセイユウ記念タマツバキ記念の2競走しかなかったため、グレードなどの格付けは導入はされなかった。
  13. ^ 現:大阪杯。2017年よりGIに昇格。
  14. ^ 例えば、シンボリルドルフは日本国内では初の「GI・7勝馬」として扱われているが、国際的にはG1未勝利馬である。
  15. ^ 例えば当時の日本ダービー天皇賞など、JRAが競走体系の頂点に位置づけている競走には日本産馬しか出走できないという制限があったので、格付けを得ることができない。
  16. ^ 例えば安田記念の前哨戦と位置づけられることの多い京王杯スプリングカップ2001年に国際GIIに格付けされたが、肝心の安田記念は2003年まで国際グレードなしという、あべこべな状態が続いていた。これは安田記念が国際GIに格付けされる前でも国際GIIレベルにはありICSCに申請すればGIIの格付けを得ることは出来たが、そうすると「国際GII・JRAGI」と位の違うダブルグレードになってしまうので混乱を避けるため国際GIの格付けが得られるまで国際グレードを取得しなかった。
  17. ^ たとえば、ダート競走格付け委員山野浩一は2歳戦の格付けが実態に合っていないと批判している。
  18. ^ 中央競馬におけるGI、地方競馬のダートグレードGIともにJpnIとなったが、この時点では格付け組織がまだ別々であった。
  19. ^ 当時のヴィクトリアマイルは新設されて1年であり、日本はGIを自称したがICSCは是正勧告を出し、JpnIへ訂正したという背景があった。
  20. ^ 最初の年度は「新設重賞」。2年目以後は「重賞」として表記。
  21. ^ JpnI/II/IIIの項はJRA独自のグレードのGI/II/III。
  22. ^ 当初は、葵ステークスも格付けなし→GIIIへの昇格を予定して申請していたが、GIII昇格に必要な国際レーティングを充足していないという理由で格付け昇格が却下された。
  23. ^ 一般に「委員会」と訳される英単語のcommitteeの綴りは最後のeが2つ続くのだが(weblio committeeなど)、本件の出典では語尾の「e」は1つである。ICSCのHPでも「e」が1つの綴りが用いられている。他の場所では「ee」表記が通常なので、単なる誤記かもしれないが、ひとまず出典通り「e」1つとしておく。
  24. ^ たとえば、特定のセリ市で売買された競走馬しか出走できない、など。
  25. ^ 競走のレベルや賞金自体は高いが、こうした理由でグループ・グレードを付与されていない競走を指して「ノン・グレードの重賞」というような表現をすることもある。

出典

  1. ^ a b c Cataloguing Standards and International Statistics 2023. The Jockey Club Information Systems. (2023). pp. vii-xii. https://www.tjcis.com/pdf/icsc23/FrontMaterial2023.pdf 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『サラブレッド・ビジネス』p117 - 140
  3. ^ 佐藤泉アナ「G、Jpnをどう読むか」 | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. keiba.radionikkei.jp. 2021年8月5日閲覧。
  4. ^ 一部オープン競走のリステッド格付けについて 日本中央競馬会、2018年3月5日閲覧
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  7. ^ 2012年2月8日 第19回 佐賀競馬 第3日 佐賀記念(JpnIII)(KJ1) オープン”. nankankeiba.com(南関東公営競馬公式サイト). 2016年1月27日閲覧。
  8. ^ 岩手競馬グレード制の導入について”. 岩手競馬. 2016年3月5日閲覧。
  9. ^ 2016シーズン岩手競馬4つのポイント”. 岩手競馬. 2016年3月29日閲覧。
  10. ^ 重賞競走一覧|シリーズ・重賞競走|地方競馬情報サイト”. keiba.go.jp. 2020年2月12日閲覧。
  11. ^ a b 『全日本フリーハンデ1995-1996』p268
  12. ^ a b c 平地重賞のグレード格付け方法を変更へ | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. www.radionikkei.jp. 2023年9月23日閲覧。
  13. ^ 平成24年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会. 2023年9月23日閲覧。
  14. ^ 引用元ではグレードI、II、IIIを指している。
  15. ^ a b 『重賞競走一覧 令和5年』日本中央競馬会、123-128頁。 
  16. ^ 重賞競走・オープン特別競走レーティング - 日本中央競馬会
  17. ^ 『全日本フリーハンデ1995-1996』p320
  18. ^ 『競馬百科』p70 - 71
  19. ^ a b c History - International Cataloguing Standards Committee”. IFHA(国際競馬統括機関連盟公式サイト). 2023年9月23日閲覧。
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  21. ^ パートI 国昇格について”. 日本中央競馬会. 2011年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月7日閲覧。
  22. ^ 『全日本フリーハンデ1995-1996』、山野浩一、リトル・モア、p58、p69、p179、p268、p320
  23. ^ 『全日本フリーハンデ1995-1996』、山野浩一、リトル・モア、p58、p69など
  24. ^ 『全日本フリーハンデ1995-1996』、山野浩一、リトル・モア、p58、p69、p179、p268、p320
  25. ^ International Cataloguing Standards Book 2007 Japan”. IFHA(国際競馬統括機関連盟公式サイト). 2023年9月23日閲覧。
  26. ^ 全日本的なダート競走の体系整備”. 日本中央競馬会. 2023年10月8日閲覧。
  27. ^ ダートグレード 全て国際競走化 33年目標”. スポニチアネックス (2022年11月29日). 2023年10月22日閲覧。
  28. ^ 『競馬 サラブレッドの生産および英国競馬小史』p47
  29. ^ a b EUROPEAN PATTERN COMMITTEE(EPC)”. IFHA(国際競馬統括機関連盟公式サイト) (2014年4月19日). 2014年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月23日閲覧。


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