唐戸信嘉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 04:32 UTC 版)
唐戸 信嘉(からと のぶよし、1980年 - )は、日本の英文学者、翻訳家。
概要
埼玉県生まれ。英国セント・アンドルーズ大学大学院修士課程修了[1]。立教大学大学院文学研究科博士課程修了[2]。博士(文学)。現在は白鴎大学教育学部の准教授をしている[3]。
専門はイギリス文学、特にゴシック小説。チャールズ・ディケンズの『オリバー・ツイスト』や、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』といったイギリス文学の名作の翻訳を手掛けている。これらの翻訳は、いずれも「光文社古典新訳文庫」のシリーズとして刊行されている。現代の読者に向けた読みやすい訳と、 唐戸氏自身による詳細かつ明快な解説が特徴である。
また、自身の専門知識を活かして、テレビやラジオといったメディアでも活躍。NHK Eテレの『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』ではゴシック文化の解説を務め、NHKラジオ第2 『カルチャーラジオ 文学の世界』 では「ゴシックの扉」と題したシリーズで講師を担当するなど、文学の魅力を広く伝えている。
著書
- 『ゴシックの解剖——暗黒の美学』青土社 2020
主な翻訳作品
- チャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』光文社古典新訳文庫 2018
- ダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』光文社古典新訳文庫 2020
- ブラム・ストーカー『ドラキュラ』光文社古典新訳文庫 2023.10
脚注
- ^ “茨城キリスト教大学研究者情報”. 2021年9月11日閲覧。
- ^ “紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#46「なぜ『ロビンソン・クルーソー』は今もこんなに面白いのか 唐戸信嘉さんを迎えて 紀伊國屋書店新宿本店で10月22日(月)開催”. 光文社古典新訳文庫. 2021年9月5日閲覧。
- ^ “唐戸 信嘉”. 茨城キリスト教大学. 2021年9月5日閲覧。
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