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和田久太郎


和田久太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 01:27 UTC 版)

和田 久太郎(わだ きゅうたろう、1893年明治26年〉2月6日 - 1928年昭和3年〉2月20日)は、日本の無政府主義者、労働運動家、俳人である。温厚な人柄で「久さん」あるいは「久太」の愛称で親しまれた。福田大将狙撃事件で逮捕され、無期懲役。獄中で俳句等の著述をしたが、しばらく後に自殺した。俳号は酔蜂(すいほう)で、和田酔蜂とも称す。


注釈

  1. ^ ひさいた うのすけ(1878-1922)大正時代の無政府主義者、画家。大杉、和田と共に「労働新聞」創刊や北風会に関係。1922年1月21日、静岡県伊豆に写生に出かけて遭難し、天城山猫越峠で凍死した。
  2. ^ 判決書には「其成績相当ニ良好ナリシ」[1]と記されている。
  3. ^ 芥川龍之介菊池寛久米正雄ら文壇の著名人や政治家など各界から愛された大正時代の名店。
  4. ^ 古田は福田襲撃事件の前年、活動資金調達の目的で十五銀行を襲撃、その際に銀行員一名を刺殺している(小坂事件)。
  5. ^ 大杉栄の死後、アナキスト運動を引き継いだ。
  6. ^ 現在、古田の墓はあるが、和田久太郎の墓は在所不明。
  7. ^ こうした憶測は江口渙以外からも提示されており、高見順は1963年に発表した『いやな感じ』において登場人物の口を借りて「ブル新聞に、あれは実弾でなく、単なる売名のための空弾を放ったにすぎないなどと書き立てられたのは、それに使用したピストルが駄目だったからだ。(略)くやしいったら、ありゃしない。そのくせ、これで同志二人は死刑になった」と、放ったのは空弾だったという通説に疑問を投げかけている。

出典

  1. ^ 大橋九平治 編『刑事判決書研究』一星社、1926年11月、320頁。 
  2. ^ 高田 1932, p.301
  3. ^ 高田 1932, p.299
  4. ^ 『獄中の俳人 「獄窓から」を読んで』 芥川龍之介全集 第14巻 (岩波書店 1996.12) pp.236-239
  5. ^ 大橋九平治 編『刑事判決書研究』一星社、1926年11月、322頁。 
  6. ^ 古田大次郎『死刑囚の思ひ出』組合書店、1948年10月、264頁。 
  7. ^ 江口渙『たたかいの作家同盟記:わが文学半生記・後編』新日本出版社、1966年8月、20頁。 
  8. ^ 和田久太郎『獄窓から』労働運動社、1927年3月、81頁。 


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