呪いの館とは? わかりやすく解説

呪いの館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/25 15:28 UTC 版)

呪いの館
ジャンル アクションゲーム
対応機種 Windows 3.1以降
人数 1人
発売日 1996年7月21日
必要環境 OS:Windows 95/98/Me/2000/XP/Vista/7
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呪いの館』(のろいのやかた)は、フリーソフト作者「三角おにぎり」および息子の「ともちゃん」(開発当時小学3年生)によって作られ、公開されたアクションゲーム

概要

正式には『呪いの館(第一話)』というタイトルで、とある館に迷い込んだ主人公がアイテムを回収しながら最終的に巨大コウモリと戦い館を抜け出すという内容のゲームである。Windows用のゲーム作成ツールKlik&Playが用いられている。

オープニングにはプロコフィエフ作曲の 「モンタギュー家とキャピュレット家」、ゲーム中のBGMにはリムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」が全編に使われている。

操作説明画面より、小学3年の息子と一緒に作成したらしいことがわかる。1996年7月21日にVectorに登録され、テックウィン1996年11月号のオンラインソフトを100本収録したCD-ROMにも収録された。

続編と作者について

この作品は前述のとおり「第一話」とあり、エンディングにおいて「続きは次回の作品で」となっていることからシリーズ化が予定されていたことがうかがえる。

三角おにぎりは本作製作後、『自動車教習所物語(短期速修コース)』(1997年11月11日公開)、『反射運動だす』(1998年2月1日公開)、『POWER BRAIN II』(1999年5月10日公開)をゲーム作成ツールClick&Createで製作、Vectorで公開している。また自身のサイトでも『自動車教習所物語(短期速修コース)』と『反射運動だす』をブラウザ上で遊べる形で公開しており、これを遊ぶにはClick&Createのゲームをブラウザ上で動かすためのVitalizeプラグインのインストールが必要。

ゲーム制作当時
「呪いの館」を作った1996年当時は39歳。ゲーム制作やパソコンに関しては素人で、3DO REALでプレイしていた『アローン・イン・ザ・ダーク』にハマり、自分も同じようなアクション・アドベンチャー風を作ろうと思ったのが制作のきっかけだという。制作期間は約2ヶ月。Klik&Playのゲームコンテストに本作を応募して落選したが、次作の『Who's who(Ver2)』というゲームが入選したという。本作の難易度は自分ではクリアできなかったが、当時9歳の息子はクリアしている。
ニコニコ動画でのブレイク
雑誌掲載などもあった本作だが、20世紀も終わってしばらくは完全に忘れ去られた存在として一部の者が当時のデータを所有しているにすぎなかった。しかし、2008年に動画投稿サイトニコニコ動画に「古いHDDを整理していたらカオスなゲームが見つかった」というタイトルでプレイ動画が投稿されると、その難易度の高さとインパクトのある断末魔が話題を呼び、製作者も予期せぬ形で名が知れ渡ることとなった。
NHKの取材
NHKのテレビ番組「ザ☆ネットスター!」では三角おにぎりにメールで連絡を取り、そのやりとりが番組最終回で放送された。番組では、当時と現在の親子の写真も放送された。三角おにぎりは、ネットで「呪いの館」が話題になっている事を取材のメールで初めて知り、ニコニコ動画での盛り上がりを見て非常に驚いたため、「私の方がイ゙ェアアアアアアアアアアア(主人公がやられたときに発する断末魔)と叫びたいくらいです」と返答している。
第一話エンディングで予告されていた「第二話」は、息子が一緒に遊んでくれなくなったため制作を断念することになった。現在(メール返答当時)は大阪府堺市在住53歳で、一般企業で経理財務部門の責任者をしており、息子は22歳で公務員をしている。
ベクターでの再公開
本作はVectorからは撤去されていたが、反響を知った作者の三角おにぎりによって再公開されている。かつてはWindows3.1対応ソフトという区分で公開していたが、再公開に伴って動作OSの欄をWindows7まで対象としたものに改め、ゲーム内のNiftyIDの記述をメールアドレスに書き換えている。

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