周辺地形への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 23:08 UTC 版)
ボウ氷河は、ボウ・バレー(Bow Valley)と名付けられた谷を作ったと言われている。この谷は、ボウ氷河によって浸食され、その後、最終氷期の期間中に最も地球上の広い範囲を氷が覆った時、すなわち約2万1000年前の終氷期最盛期(last glacial maximum)が終わった後に、ボウ氷河が後退した(融解した)ことによって現れたとされる。そして、1850年頃に小氷期が終わってから後、ボウ氷河は常に後退を続けている(短くなり続けている)。1850年から1953年にかけて、ボウ氷河は約1100m後退し、これにともなって新たな湖も形成した。また、今までボウ氷河の下にあったことによって、流水によって浸食されて流出するのが防がれていた土砂が、氷河の後退によって流出するようになったために、付近に存在するボウ湖(Bow Lake)に流入する土砂が増加した。これによって、ボウ湖の西端部には、この土砂が堆積してできた小さな三角州が形成された。
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