反文学論 (栗本慎一郎の著作)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 反文学論 (栗本慎一郎の著作)の意味・解説 

反文学論 (栗本慎一郎の著作)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/06/02 07:56 UTC 版)

反文学論』(はんぶんがくろん)は、1984年に光文社より文庫で刊行された栗本慎一郎の著作。同名の著書が柄谷行人にもある(講談社学術文庫に収録されている、柄谷の文芸時評である)。

目次

概要

経済人類学者でありながら文学にも造詣が深く、自ら小説(『反少女』『敵意』など)を書いたこともある栗本が書いた文芸評論集。純文学だけでなく、SF、ミステリーなども評価対象にした。本著でも自作のSF短編「蕩変木(とうへんぼく)三号」が、『俺がキルゴア・トラウトよ』という副題で収められている。

第一章で、本質的な文学論が書かれる。自己へのこだわりから根源へ迫る文学を評価し、坂口安吾橋本治、本書で取り上げられた半村良、ディック、ヴォネガットなどがその実践者として挙げられる。

エピソード

小谷野敦が文学論争についての本で取り上げた、『虚航船団』を巡る筒井康隆と栗本の論争は、本著に収められた評論に端を発している[1]

ディック論とヴォネガット論は、北宋社から刊行された、それぞれの研究読本である『あぶくの城』『吾が魂のイロニー』からの転載。

評価対象

出典

  1. ^ 現代文学論争(筑摩選書)

外部リンク

amazonドットコムでの記事




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「反文学論 (栗本慎一郎の著作)」の関連用語

反文学論 (栗本慎一郎の著作)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



反文学論 (栗本慎一郎の著作)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの反文学論 (栗本慎一郎の著作) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS