千木の外削ぎと内削ぎ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 01:17 UTC 版)
千木の形は、先端が「外削ぎ」(先端を地面に対して垂直に削る)になっているものと、「内削ぎ」(水平に削る)になっているものがある。これは神社によって違い、外削ぎの千木と内削ぎの千木が同じ社殿に両方ついた神社もある。 祭神が男神の社は外削ぎ、女神の時は内削ぎになっている、という説があり、そのため外削ぎを「男千木」、内削ぎを「女千木」と俗に言うことがあるが、研究者の三浦正幸によると、全くの俗説である。実際は祭神に関わらず、千木の形は「外削ぎ」が圧倒的に多く、木材の木口が上を向いていると導管から雨が浸みこんで腐りやすい(つまり、内削ぎだと千木が腐りやすい)からだと三浦は推測している。なお、祭神による千木の形の区別については、神社本庁の公式見解では「必ずしもそうとは限りません」と控えめに言うに留めている。 千木(外削ぎ) 千木(内削ぎ)
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