動物誌 (アリストテレス)
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『動物誌』(どうぶつし、希: (Τῶν) Περὶ Τὰ Ζῷα Ἱστορίαι、羅: De historia animalium、英: (Inquiries on) History of Animals)とは、紀元前4世紀に古代ギリシアの哲学者アリストテレスによって書かれた動物・生物に関する研究書の一つ。彼の動物に関する記述は古代世界においては唯一無二であり、非常に優れた業績の一つである。
注釈
- ^ 古代ギリシア語で「Αίμα aima アイマ」は血のこと。それに否定を意味する接頭辞がついてan-aimaとなっている。
アリストテレスが採用した「アナイマ(無血)」「エナイマ(有血)」という分類は、はるか後、18~19世紀のラマルクによってInvertebrate という用語が造語され、「Invertebrate無脊椎動物」と「Vertebrate「脊椎動物」という分類に改訂された。とは言っても、いわゆる「赤い血」は骨(脊椎も含む)によって作られているわけで、脊椎が無い動物は一般に「赤い血」は無いので、結局のところ、両者はおおむねそのまま対応関係にあり、アリストテレスの提示した分類枠は呼称の面では大きく変化したものの、内容としては現在でもおおむねそのまま残っているのである。
出典
- ^ 『アリストテレス全集7』岩波文庫 序論 iv
- 1 動物誌 (アリストテレス)とは
- 2 動物誌 (アリストテレス)の概要
- 3 構成
- 4 内容
- 5 書籍
- 6 脚注
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