出作田とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 出作田の意味・解説 

出作

(出作田 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 00:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

出作(でさく、でつくり)とは、ある地域の住民が別の地域にある田畑耕作することを指す。耕作先の側からは入作(いりさく)と呼ばれる。

古代から中世にかけては、特定の所領公領荘園)に属する住民が、別の所領内にある田畑を耕作することを指した。法的な土地所有者と現地における実際の権利関係が錯綜して安定していなかった古代・中世期にはこうした現象は多く存在した。貢租に関しては公事在家役は居住地の領主に帰属し、年貢官物は耕作地の領主に帰属する原則であったが、境相論などが盛んになると、領民と土地の一元支配を名目として支配地域拡大を図る居住地側領主と耕作者の取り込みを図る耕作地側領主による対立の一因となった。

近世になると、新田開発によって本村に住む農民が居住地をそのままとして新田側に出作する例が多くなった。当該農民は本村・新田それぞれの耕地において年貢負担を行った。

参考文献

  • 木村礎「出作」(『日本史大事典 4』、平凡社、1993年、 ISBN 4582131042



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「出作田」の関連用語

1
10% |||||

出作田のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



出作田のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの出作 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS