偽鱗茎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/31 14:25 UTC 版)
偽鱗茎 (ぎりんけい、英語: pseudobulb) は、ラン科において地上茎の一部が肥大化して貯蔵器官となったものである[1][2][3][4]。特に着生性の種の多くに見られる。偽球茎 (ぎきゅうけい、pseudocorm)、擬球茎 (ぎきゅうけい)、偽球 (ぎきゅう)、仮鱗茎 (かりんけい) ということもあるが、園芸分野ではふつうバルブとよばれる。ただし、バルブの原語である bulb (日本語では鱗茎) は地下茎の周囲に肉質の葉 (鱗茎葉) が多数密生したものであり (例:タマネギ)、偽鱗茎とは由来や主な構成要素が異なる[1]。
- ^ a b c 清水 建美 (2001). “偽球茎”. 図説 植物用語事典. 八坂書房. p. 208. ISBN 978-4896944792
- ^ 熊沢 正夫 (1979). “ラン科の偽球茎”. 植物器官学. 裳華房. pp. 155−156. ISBN 978-4785358068
- ^ 沖田 好弘 (1982). 野生らん (カラーブックス 585). 保育社. pp. 111–112. ISBN 978-4586505852
- ^ 巌佐庸, 倉谷滋, 斎藤成也 & 塚谷裕一 (編) (2013). “鱗茎”. 岩波 生物学辞典 第5版. 岩波書店. p. 1473. ISBN 978-4000803144
- ^ a b c Hew, C.S. & Yong, J.W.H. (2004). “Pseudobulbs”. The Physiology of Tropical Orchids in Relation to the Industry. World Scientific Publishing Co.. pp. 13-15. ISBN 9789812388018
- ^ a b 大場 良一 (監修) (2010). 失敗しない洋ラン入門. 主婦の友社. pp. 8–9. ISBN 978-4072751510
- ^ 富山 昌克 (1992). 洋ランI 室内・屋外管理. 保育社. pp. 52–53. ISBN 978-4586508372
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