伊号第三百七十一潜水艦とは? わかりやすく解説

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伊号第三百七十一潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 07:52 UTC 版)

艦歴
計画 昭和18年度計画(改⑤計画
起工 1944年3月22日
進水 1944年7月21日
就役 1944年10月2日
その後 1945年3月12日亡失認定
除籍 1945年4月10日[1]
性能諸元
排水量 基準1,440t、常備1,779t
水中2,215t
全長 73.50m
全幅 8.90m
吃水 4.76m
機関 艦本式23号乙8型ディーゼル2基2軸
水上:1,850馬力
水中:1,200馬力
速力 水上:13.0kt
水中:6.5kt
航続距離 水上:10ktで5,000海里
水中:3ktで120海里
燃料 重油:282トン
乗員 55名
兵装 40口径14cm単装砲1門
25mm単装機銃2挺
53cm魚雷発射管 艦首2門、魚雷2本
備考 安全潜航深度:75m
物資搭載量:艦内65トン、艦外20トン[2]

伊号第三百七十一潜水艦(いごうだいさんびゃくななじゅういちせんすいかん)は、大日本帝国海軍潜水艦伊三百六十一型潜水艦の11番艦。トラックメレヨン島への輸送任務中に戦没。

艦歴

1942年の改⑤計画第5471号艦[3]。1944年3月22日、三菱重工業神戸造船所にて起工[3]。同年7月21日に進水[3]。10月2日、竣工[4]佐世保鎮守府籍。同日、第十一潜水戦隊に編入[4]

12月6日、第七潜水戦隊に編入[5]

12月30日、横須賀を発し、トラックおよびメレヨンへの輸送任務に従事[6]。1945年1月18日にトラックに着き、弾薬、燃料および糧食を揚陸してメレヨンへ向かう[6]。1月25日にメレヨンに着き、種子用甘藷など糧秣50トンや弾薬、燃料を揚陸[7]。その後トラックに戻り、56名の便乗者を乗せて1月31日にトラックを離れ帰途に就いたが、以後消息不明となった[7]。喪失時の状況は明らかではない[7][注 1]

3月12日、南洋方面で喪失と認定。84名全員戦死。

4月10日、除籍[1]

歴代艦長

艦長

  1. 上拾石康雄 大尉:1944年10月2日 - 1945年3月12日戦死認定[9]

脚注

注釈

  1. ^ 2月24日、アメリカ潜水艦ラガート(USS Lagarto, SS-371)が北緯32度41分 東経132度36分 / 北緯32.683度 東経132.600度 / 32.683; 132.600沖の島近海で潜水艦と思しき艦船を発見し[8]、雷撃により撃沈した。この事からアメリカ側では、この艦船が伊371であろうとしている。しかし、実際にラガートが撃沈したのは2E型戦時標準船の辰桃丸(辰馬汽船、880トン)で、Roscoeなどいくつかのアメリカ側の記録では、伊371と辰桃丸が同時に撃沈されたかのような書き方になっている。

出典

  1. ^ a b 「日本海軍艦艇史資料 自昭和16年1月 至昭和20年11月(78)」『世界の艦船 1987年5月号(通巻第379集)』海人社、1987年5月1日、147-149頁。 
  2. ^ 数値は『写真 日本の軍艦』の解説より。『艦長たちの軍艦史』によると伊361型の搭載量は艦内65トン、艦外40トンで合計105トン
  3. ^ a b c 輸送潜水艦伊号第361型列伝、200ページ
  4. ^ a b 輸送潜水艦伊号第361型列伝、202ページ
  5. ^ 戦史叢書第98巻 潜水艦史、381ページ
  6. ^ a b 戦史叢書第98巻 潜水艦史、382ページ
  7. ^ a b c 輸送潜水艦伊号第361型列伝、203ページ
  8. ^ #SS-371, USS LAGARTOp.14
  9. ^ 『艦長たちの軍艦史』446-447頁。

参考文献






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