伊予決戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/15 12:59 UTC 版)
| 都市、地域 | 愛媛県松山市及び今治市 |
|---|---|
| 初開催 | 2022年(リーグ戦として) |
| チーム | 愛媛FC FC今治 |
| 総試合数 | 6(リーグ戦のみ) |
伊予決戦(いよけっせん)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)において、ともに愛媛県内にホームタウンを有する愛媛FCとFC今治による直接対決(ダービーマッチ)のことを指す。
概要
愛媛FCは2006年からJ2に在籍していたが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響この年はJ1⇔J2間もJ2⇔J3間も「昇格2・降格4」という入れ替え数により[1]、2021年、J3に降格したが、 J3優勝をし、J2復帰。一方、愛媛FC所有のアマチュアチームとしての活動歴もあったFC今治はJ3で2位となり、J2参入条件を満たし、2025年シーズンよりJ2リーグに参加している。
今治がJ3に昇格した2020年に両クラブが対戦するプレシーズンマッチ「えひめサッカーフェスティバル」が開催される[2]こととなり、2021年には天皇杯の1回戦にて両クラブの対戦が初めて公式戦で実現した[3]。しかしこの時点では両クラブの所属カテゴリーが異なるため、Jリーグでの対戦はなかった。
2022年シーズン、それまでJ2に所属していた愛媛がJ3に降格したことによりJリーグでの対戦が組まれる事となった。この直接対決を盛り上げるべく対戦カードについて名称を公募し、「伊予決戦」と名付けられた[4]。
2023年シーズン、愛媛は、J3優勝及びJ2昇格が懸かったホームでの伊予決戦(J3第35節)を1-0で制し、今治の面前で優勝及び昇格を果たした。同試合の観客動員数11,128人は、現時点での伊予決戦の最多動員数である。
2024年シーズンは愛媛がJ2、今治がJ3に所属したため、伊予決戦は開催されず、プレシーズンマッチも開催されなかった。
2025年シーズンは前年に今治がJ2に昇格したため、2年ぶりに伊予決戦が開催された。7月12日、今治はリーグ戦では6度目の伊予決戦を1-0で勝利し、シーズンダブルを達成した。
ホームスタジアム
| チーム名 | ホームタウン | スタジアム名 (命名権名称) |
収容人員 | 画像 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 愛媛FC | 松山市を中心とする全県[5] | 愛媛県総合運動公園陸上競技場 (ニンジニアスタジアム) |
20,919人 |
|
|
| FC今治 | 今治市[6] | アシックス里山スタジアム | 5,316人 |
|
対戦成績
リーグ戦
| 年 | 開催日 | 大会名 | 節数 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェイ | 観客数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 6月5日 | J3 | 第11節 | 夢スタ | 今治 | 2-0 | 愛媛 | 3,948 |
| 9月10日 | 第24節 | ニンスタ | 愛媛 | 3-2 | 今治 | 9,126 | ||
| 2023 | 5月14日 | 第10節 | 里山S | 今治 | 0-0 | 愛媛 | 5,037 | |
| 11月11日 | 第35節 | ニンスタ | 愛媛 | 1-0 | 今治 | 11,128 |
||
| 2024年は、愛媛がJ2、今治がJ3所属のため開催なし。 | ||||||||
| 2025 | 3月8日 | J2 | 第4節 | ニンスタ | 愛媛 | 2-3 | 今治 | 9,352 |
| 7月12日 | 第23節 | アシさと | 今治 | 1-0 | 愛媛 | 5,369 | ||
カップ戦他
■愛媛FC:0勝0分3敗(不戦敗1)
■FC今治:3勝(不戦勝1)0分0敗
| 年 | 開催日 | 大会名 | 会場 | ホーム[注 1] | 得点 | アウェイ | 観客数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 5月21日 | 第101回天皇杯 1回戦 | ニンスタ | 愛媛 | 1-2 | 今治 | 1,552 |
| 2022年 | 5月8日 | 愛媛県サッカー選手権大会(第102回天皇杯予選)決勝 | 夢スタ | 今治 | 不戦勝[7] | 愛媛 | - |
| 2023年 | 5月7日 | 愛媛県サッカー選手権大会(第103回天皇杯予選)決勝 | ニンスタ | 愛媛 | 0-1 | 今治 | 1,122 |
脚注
注釈
- ^ 天皇杯はトーナメント戦のためホーム・アウェイの概念は無いが、この記事では使用会場がいずれかのホームスタジアムであった場合、そのスタジアムを本拠地としているチームを「ホーム」として表記する。
出典
- ^ 『2021シーズン終了後の昇格・降格クラブ数について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2020年11月17日。2020年12月22日閲覧。
- ^ “「えひめサッカーフェスティバル2020」 開催のお知らせ”. 愛媛FC. (2020年1月24日) 2022年6月2日閲覧。
- ^ “公式戦初対決、愛媛FC 対 FC今治(愛媛代表・J3)”. 愛媛新聞. (2021年5月20日) 2022年6月2日閲覧。
- ^ “FC今治と愛媛FC、愛媛県勢対決は「伊予決戦」 サッカーJ3”. 朝日新聞. (2022年5月13日) 2022年6月2日閲覧。
- ^ “【公式】愛媛FCの試合日程・結果:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)”. Jリーグ.jp(日本プロサッカーリーグ). 2025年9月23日閲覧。
- ^ “【公式】FC今治の試合日程・結果:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)”. Jリーグ.jp(日本プロサッカーリーグ). 2025年9月23日閲覧。
- ^ “愛媛が天皇杯予選決勝の辞退を発表…新型コロナ感染者が多数確認”. サッカーキング. (2022年5月6日) 2022年6月5日閲覧。
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関連項目
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