交野離宮とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 交野離宮の意味・解説 

交野離宮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/13 13:50 UTC 版)

交野行宮伝承地
大阪府枚方市百済王神社

交野離宮(かたののりきゅう)は、平安時代初期に河内国交野郡に設置された離宮。現在の大阪府枚方市にあったとみられているが、具体的な場所については同市の中宮説と楠葉説がある。

延暦6年(787年10月桓武天皇が交野に行幸した際に藤原継縄別業行宮としたのが離宮の始まりとされる。交野の地は長岡京に近く、貴族たちが狩猟地とした他、桓武天皇がこの地で郊祀を行ったことが知られている。また、桓武天皇は百済王氏と関わりが深く[注釈 1]、交野には同氏の氏寺である百済寺などがあった(継縄の室も百済王氏の出身である)。

平安京への遷都もあり、桓武天皇が没すると用いられなくなり、嵯峨天皇藤原緒嗣らと離宮を訪れた際にその荒廃ぶりを漢詩にした作品(「和左金吾将軍藤緒嗣過交野離宮粋感旧作」)が『凌雲集』に収められている。

脚注

注釈

  1. ^ 百済王氏は百済系渡来人の本宗とみなされ、百済系渡来人の子孫である高野新笠を母に持つ桓武天皇も同氏を重んじた。

出典

参考文献

  • 瀬川芳則「交野離宮」(『国史大辞典 3』(吉川弘文館、1983年) ISBN 978-4-642-00503-6
  • 岡田隆夫「交野離宮」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「交野離宮」の関連用語

交野離宮のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



交野離宮のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの交野離宮 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS