井戸

世界宗教用語大事典

いど 【井戸】

昔の井戸は、泉を改修したり、窪地を掘ったりしたものだったが、だんだん深く竪孔を掘って地下水を利用する技が発達した。水は貴重であったから井戸に水神を祀り、さまざまの伝説も生まれた。ドイツには娘が夜明け前に井戸水をくんで手を洗うと美人になるという話があり、日本でも貴人の誕生・産湯に関する話、高僧の力で出水（弘法井戸の如き）などの伝説が多い。インドには沐浴のための井戸があった。