五虎湯とは? わかりやすく解説

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五虎湯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 20:28 UTC 版)

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五虎湯ごことう)とは漢方薬の一種で、麻杏甘石湯桑白皮を加えた漢方薬である。 出典は明代の『万病回春』[1]。 五種類の生薬を用い、五臓の守護神が白虎であることから五虎湯と名付けられた。

構成生薬

石膏(セッコウ) 10.0 麻黄(マオウ) 4.0 杏仁(キョウニン) 4.0 甘草(カンゾウ) 2.0 桑白皮(ソウハクヒ) 2.0

用法

成人に1日6.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。 中間証の人に用い、一般に高齢者や虚弱な人には用いない。 妊婦、授乳婦に対する安全性は確立されておらず、危険性より有効性が上回ると判断されるときのみ使用する。

適応症

感冒、気管支喘息、急・慢性気管支炎、気管支拡張症など喘鳴、呼吸困難を伴う激しいせきで、口渇や発汗が認められるものに使用する。

副作用

偽アルドステロン症、ミオパシー、不眠、動悸、頻脈、発汗過多、精神興奮、胃の不快感、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、発疹、かゆみ、排尿障害

併用注意

エフェドリン含有製剤 MAO阻害剤 カテコールアミン製剤 甲状腺製剤

その他注意

  • 小児等に対する安全性は使用実績が少ないため確立されていない。
  • 吸湿性があるので開封後の取り扱いに注意する。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 万病回春」- 早稲田大学図書館

関連項目

  • 麦門冬湯 - 喉を潤し、咳をしずめる効果があり、痰の少ない乾咳に使用する。
  • 小青竜湯 - 湿性の咳嗽や喘息に使用する。
  • 麻杏甘石湯 - 元となった傷寒論に記された咳に有効な処方。






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