二臭化ポロニウムとは? わかりやすく解説

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二臭化ポロニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/31 09:59 UTC 版)

二臭化ポロニウム
識別情報
CAS登録番号 66794-54-5
PubChem 154130665
特性
化学式 PoBr2
モル質量 369.791 g mol−1
外観 紫茶色結晶性固体[1][2]
融点

270 °C, 543 K, 518 °F ((分解)[1][2] (110℃で昇華)[2])

溶解度 臭化水素酸ケトンに可溶[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二臭化ポロニウム(Polonium dibromideまたはpolonium(II) bromide)は、化学式PoBr2の化合物である。室温では紫色がかった茶色の結晶である[1][2]。110℃でゆっくりと分解しながら昇華し、窒素中、270-280℃で融解させると分解する。

合成

以下の方法により合成できる。

  • 真空中、200℃で四臭化ポロニウムを熱分解[2]
  • 低温で硫化水素により四臭化ポロニウムを脱ハロゲン化(ただし加熱しても純粋な二臭化ポロニウムは得られない[1][2]

化学

臭化水素酸ケトンに溶けると紫色の溶液となるが、ケトンでは急速に酸化されてポロニウム(IV)となる。固体をアンモニアと反応させると、急速に還元され、金属ポロニウムとなる[2]

出典

  1. ^ a b c d Holleman, A. F.; Wiberg, E. (2001), Inorganic Chemistry, San Diego: Academic Press, p. 594, ISBN 0-12-352651-5 
  2. ^ a b c d e f g h Bagnall, K. W. (1962). “The Chemistry of Polonium”. Advances in Inorganic Chemistry and Radiochemistry. New York: Academic Press. pp. 197–230. ISBN 978-0-12-023604-6. https://www.google.com/books?id=8qePsa3V8GQC 2012年6月14日閲覧。 



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