中村和彦 (映画監督)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 中村和彦 (映画監督)の意味・解説 

中村和彦 (映画監督)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:02 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
なかむら かずひこ
中村 和彦
出生地 日本福岡県大牟田市
職業 映画監督
主な作品
映画
『プライド in ブルー』
アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー
『MARCH』
蹴る
DVD
サッカー日本代表激闘録
 
受賞
文化庁映画賞優秀賞受賞
第27回山路ふみ子映画福祉賞受賞
テンプレートを表示

中村和彦(なかむら かずひこ、1960年[1] - )は、日本映画監督である。

経歴

福岡県大牟田市出身。福岡県立三池高等学校卒業。早稲田大学第一文学部東洋史専攻在学中に助監督を経験、そのまま映画の路に進み大学を中退。池田敏春、森安建雄、細野辰興望月六郎石井隆等の助監督、奥田瑛二の監督補等につく。

2002年に『棒-Bastoni-』で劇場用映画監督デビュー。その後サッカー日本代表のオフィシャルドキュメンタリーDVD『日本代表激闘録』シリーズ(2004〜2017)のディレクターを担当しつつ、2007年に知的障害者サッカー日本代表チームのドキュメンタリー映画『プライド in ブルー』(文化庁映画賞優秀賞受賞)を発表。以降もスポーツドキュメンタリー映画を製作し、2010年にはろう者サッカー女子日本代表を描いた『アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー』(第27回山路ふみ子映画福祉賞受賞)を、2019年には電動車椅子サッカーの選手たちを追った『蹴る』を公開。

作品製作にあたっては、取材対象を深く理解するために実践的なリサーチを敢行する。『アイ・コンタクト』から取り組み始めた手話は、簡単な通訳や自ら手話舞台挨拶ができるレベルにまで上達し、『蹴る』の製作中に介護職員初任者研修を受講し、3年間ほど、筋ジストロフィー脊髄損傷脳性麻痺者介助に従事し、食事、排泄、入浴、就寝、寝返り介助等を行うことで、登場人物たちの医学面、社会面、心理面の理解に努めた。

短編ドキュメンタリー作品として監督し2016年に公開した東日本大震災復興支援映画『MARCH』はInternational Filmmaker Festival of World Cinema LONDON最優秀外国語ドキュメンタリー賞、ニース国際映画祭外国語ドキュメンタリー映画最優秀監督賞を受賞している。

フィルモグラフィー

劇場用映画 監督作品

DVD ディレクター作品

サッカー 日本代表

  • 日本代表激闘録 アジアカップ 中国 2004 V2(2004年)
  • 日本代表激闘録 2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区最終予選グループB PART.1(2005年)
  • 日本代表激闘録 2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区最終予選グループB PART.2(2005年)
  • 日本代表激闘録 AFCアジアカップ2007 INDONESIA MALAYSIA THAILAND VIETNAM ~オシム・ジャパン進化論~(2007年)
  • 日本代表激闘録 2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア地区最終予選(2009年)
  • 日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011(2011年)
  • 日本代表激闘録 2014FIFAワールドカップブラジルアジア地区最終予選(2013年)
  • 日本代表激闘録 アジア最終予選 ROAD TO RUSSIA(2017年)

サッカー オリンピック予選

  • U-22 日本代表激闘録 北京オリンピック2008 男子サッカーアジア地区予選(2008年)
  • 日本代表激闘録 U-23日本代表&なでしこジャパン ロンドンオリンピック2012 サッカーアジア地区最終予選(2012年)
  • U-23日本代表激闘録 AFC U-23選手権カタール2016(リオデジャネイロオリンピック2016・アジア最終予選)(2016年)

サッカークラブチーム

  • 浦和レッドダイヤモンズ栄光への軌跡AFCチャンピオンズリーグ2007(2008年)
  • ガンバ大阪 栄光への軌跡 AFCチャンピオンズリーグ2008(2009年)

野球

  • ワールドベースボールクラシック日本代表V2への軌跡(2009年)

その他映像作品

  • ある朝パニック(テレビドラマ 関西テレビ・1993年)
  • 足を舐める男(ビデオシネマ 1997年)
  • STOP! 精神科病棟転換型居住系施設 やれば、できるさ!(DVD 2015年)

書籍

  • アイ・コンタクト(岩波書店 2011年)

受賞

  • 2007年 - 文化庁映画賞 - 優秀賞(『プライド in ブルー』)
  • 2010年 - 第27回山路ふみ子映画賞 - 福祉賞 (『アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー』)
  • 2017年 - International Filmmaker Festival of World Cinema LONDON - 最優秀外国語ドキュメンタリー賞 (『MARCH』)
  • 2017年 - ニース国際映画祭 - 外国語ドキュメンタリー映画最優秀監督賞(『MARCH』)

脚注

  1. ^ 【終了しました】/14(日) 『蹴る』中村和彦監督トークイベント” (日本語). ciema.info. 2020年12月6日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中村和彦 (映画監督)」の関連用語

中村和彦 (映画監督)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中村和彦 (映画監督)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中村和彦 (映画監督) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS