上田荘 (信濃国)とは? わかりやすく解説

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上田荘 (信濃国)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 04:45 UTC 版)

上田荘(うえだのしょう)は、信濃国小県郡(現在の長野県上田市)にあった荘園。現在の神科台地一帯にあたる。

歴史

承久年間のころ、大江佐房の所領となり、子の佐泰・長広らが上田氏を名乗るが、霜月騒動で没落し、北条氏の所領となる。嘉暦4年(1328年)の「諏訪大社造営目録案」にも見え(『諏訪大社上社文書』)、北条泰家から足利氏の所領となった[1]室町時代文安6年(1449年)には、三善氏太田氏が地頭となっている(「諏訪御符礼之古書」)。

文明年間の頃に海野氏が進出、戦国時代以降は武田氏の支配地となり、荘園は解体され、国衆領の一つである「海野領」の一部として纏められた[2]。複数回にわたって諏訪大社上社の神役を勤仕し、天正7年(1579年)の造営清書帳では「海野之内上田郷」と記されている。

尚、上田城とその城下町は、隣接する常田荘の跡に建設された。

脚注

  1. ^ 「長野県史 通史編 第2巻」p.326
  2. ^ 平山優「戦国大名と国衆」p.83 角川選書 2018年

参考文献

  • 『日本歴史大事典 1』(小学館、2001年)
  • 角川日本地名大辞典 20 長野県』(角川書店、1990年)
  • 長野県史 通史編 第2巻 中世1』
  • 『上田市誌 歴史編4 上田の荘園と武士』



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