上田交通5000系電車とは? わかりやすく解説

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上田交通5000系電車

(上田交通デハ5000系電車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 21:36 UTC 版)

東急5000系電車 (初代) > 上田交通5000系電車
1991年頃のモハ5004
移籍当初の塗色。別所線昇圧前日の1986年9月30日撮影。

上田交通5000系電車 (うえだこうつう5000けいでんしゃ)は上田交通別所線で使用された通勤形電車で、モハ5001-クハ5051 - モハ5004-クハ5054の4編成8両が在籍していた[1]

概要

1986年(昭和61年)10月1日の別所線架線電圧1500V昇圧のために、東京急行電鉄で余剰となっていた5000系を譲り受けた車両[1]で、別所線の近代化・車種統一[注 1]に貢献した。東急からの入線に際しては、長野県上田市の別所線沿線が塩田流北条氏にちなんで「信州の鎌倉」と呼ばれることにちなみ鎌倉武士をイメージした塗装に変更したほか、車掌スイッチを増設、寒地対策のため暖房の強化を行った。また8両全てが制御電動車だったため、東急時代下り向きだった4両は電装解除して制御車化した。この5000系導入の際、夜間に電圧を一時的に1500V昇圧して運転士の訓練が行われた。

運用開始後は塗装変更(白地に黄色と緑→緑地に黄色と緑)が行われたが、車体の腐食や冷房ニーズの高まりから再び全車両の一斉置き換えが行われ、1993年(平成5年)5月28日7200系運用開始と同時に廃車され、形式消滅した。なお、置き換え前に1編成がダンプカーと衝突して運用離脱していたが、既に7200系が入線していたこともあり、運用最終日まで予備車なしで運用された。

その後モハ5001は東急電鉄に里帰りを果たし、前面の行先表示器を撤去し東急グリーンに塗り直されるなど登場時に近い姿に復元され、長津田検車区で、のちに東急車輛に移され保存されていた[注 2]。しかし、2006年(平成18年)に車体を切断し台車と床下機器を外しカットボディとなり、渋谷駅ハチ公口に同年10月26日から展示されていたが、2021年4月8日からは秋田県大館市にある秋田犬の里で展示されている。

その他

上田市の別所線存続プロジェクトチーム「アイプロジェクト」のキャラクター「かえるくん」は本系列がモデルになっている。

脚注

注釈

  1. ^ 5200系も同時に導入されている
  2. ^ モハ5001の種車は東急5000系トップナンバーのデハ5001であり、東急電鉄の車両史上重要な存在のため、保存されることになったと言われていた。

出典

  1. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第12号、鉄道ジャーナル社、1987年10月、136頁。 

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