上毛野形名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 03:20 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動上毛野 形名(かみつけの の かたな)は、飛鳥時代の武人。姓は君。上毛野池邉の子とする系図がある[1]。冠位は大仁。
経歴
舒明天皇9年(637年)に蝦夷が叛き入朝を拒否したことから、形名は将軍に任ぜられ蝦夷討伐に向かう。形名は一旦蝦夷に敗れ、兵は逃亡し、砦も包囲されてしまう。形名も逃げ出そうとするが、形名の妻は「あなたのご先祖さま方は海を渡り、万里を越え、海外を平定し武勇を残したのに、ここで死ぬのは先祖の名を汚すことです。」と夫を鼓舞し、夫に無理やり酒を飲ませた上で自ら夫の剣を佩き、弓を張り、女達に弓弦を鳴らさせた。形名は再び奮い立ち進撃した。
蝦夷はまだ多くの兵がいると思い少し軍を引いた。その間に、形名は戻ってきた味方の兵をまとめ上げ、蝦夷を破ることに成功したという[2]。
系譜
脚注
参考文献
- 宇治谷孟『日本書紀 (下)』講談社学術文庫、1988年
- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年
関連項目
上毛野形名と同じ種類の言葉
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