ヴィータラーガ(離欲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/25 17:37 UTC 版)
「ケーヴァラ・ジュニャーナ」の記事における「ヴィータラーガ(離欲)」の解説
ヴィータラーガと全知の間には直接的な関係がある。ディヤーナ(dhyāna)つまり瞑想のより高い状態において、人はまず離欲(Vītarāga、ヴィータラーガ)という段階に至るが、この段階では自身の魂以外の何ものとの接触からも完全に解放される。ひとたびヴィータラーガの状態が実現されると、全知も伴ってくる。これは全知が霊魂の本来の状態であって、8種類の業(カルマ)により霊魂(jīva)の本質が妨げられているにすぎないからである。ヴィータラーガに到達することはガーティヤー・カルマと呼ばれる4種類の破壊的なカルマが魂から永久に分離されることを含む。それゆえ、悪しき業がそれ以降もはや霊魂の中に存在しないために、霊魂はその本来の状態である全知に至るのである。
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