ヴィラール級巡洋艦とは? わかりやすく解説

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ヴィラール級巡洋艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 06:29 UTC 版)

ヴィラール級巡洋艦
艦級概観
艦種 巡洋艦
艦名
前級 ラペルーズ級
次級 イフィジェニ
性能諸元(データはネームシップのもの)
排水量 常備:2,382トン
全長 -m
75.97m(水線長)
全幅 11.58m
吃水 5.23m~5.49m
機関 形式不明石炭専焼円缶6基
+横置型コンパウンド・レシプロ機関1基1軸
最大出力 2,750hp
最大速力 14.5ノット
航続距離 10ノット/4,000海里
燃料 石炭:400トン
乗員 264名
兵装 Model 1870 14cm(-口径)単装砲15基
オチキス Model 1885 3.7cm(23口径)五連装回転式機砲6~8基

ヴィラール級巡洋艦Villars Class)はフランス海軍が建造した1,000トン台の機帆走巡洋艦で4隻が建造された。フランス海軍ではこの大きさの艦は2等巡洋艦に分類されていた。

概要

本級は植民地警備や海外任務に使用する艦として設計・建造された「ラペイルーズ級巡洋艦」と同時期に建造されたフランスの機帆走巡洋艦で、部分的に艦底部に二重底を設けて水雷防御とし、基本は木造船体の一部分に鉄板を使用した改良点である。武装面では16cmライフル砲6基と14cmライフル砲9基の混載であったが、後に14cm単装砲に統一し15基に改められた。

艦形と武装

船体の基本形状は艦首水面下に衝角をもつ船体に3本のバーク式マストと中央部に1本煙突を持つ当時の一般的な蒸気船の形態である。1番・2番マストの間に艦橋が設けられ、両脇に船橋(ブリッジ)をもっていた。その背後に雨水よけのカバーのついた1本煙突が立ち、その周囲は艦載艇置き場となっており、2本1組のボート・ダビッドが片舷3組ずつ計6組で運用された。武装は艦首甲板上に14cm単装砲を並列配置で2基、舷側に片舷6基ずつと艦尾甲板上に1基の計15基を配置している。

同型艦

  • ヴィラール(Villars)
シェルブール工廠で1875年起工、1881年竣工、1896年除籍。
  • フォルフェ(Forfait)
ツーロン工廠で1876年起工、1880年竣工、1897年除籍。
  • マゴン(Magon)
シェルブール工廠で1877年起工、1882年竣工、1896年除籍。
  • ローラン(Roland)
シェルブール工廠で1877年起工、1885年竣工、1898年除籍。

参考図書

  • 世界の艦船 増刊 フランス戦艦史」(海人社)
  • 「Conway All The World's Fightingships 1860-1905」(Conway)

関連項目

外部リンク

  • [1]ヴィラールのスペックがあるページ。



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