ヴィオラダモーレとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 機器 > 音響機器 > 弦楽器 > ヴィオラダモーレの意味・解説 

ビオラ‐ダモーレ【(イタリア)viola d'amore】

読み方:びおらだもーれ

167世紀好んで用いられ擦弦楽器。弦は6、7本で、多く共鳴弦をもち、指板にはフレットがない。


ヴィオラ・ダモーレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 08:49 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ヴィオラ・ダモーレviola d'amore)は、バロック時代、特に17世紀の終わりから18世紀の前半に用いられた、6ないし7弦の演奏弦と同数の共鳴弦を持つ擦弦楽器である。

構造と音

ヴィオラ・ダモーレ(1770年

ヴィオラ・ダ・ガンバの類縁の楽器とされるが[1]ヴィオラ・ダ・ブラッチョヴァイオリンと同じように肩の上に乗せて演奏する。ヴィオラ・ダモーレはヴァイオリンより演奏弦が多く、裏板は平面であり指板フレットが存在しない。また、ヴァイオリンでいうf字孔の部分の形状が異なっている。

イタリア語で「愛のヴィオラ」を意味する名前のように甘美で温かい音色が生じるのは、演奏弦の下に金属製の共鳴弦があるためである。レオポルト・モーツァルトは、自著『Versuch einer gründlichen Violinschule』に「夜の静けさには、特に魅力的な音だ」と記している。

ヴィオラ奏者が演奏することが多い。

標準的な調弦は、低いほうから A - d - a - d' - f#' - a' - d''

ヴィオラ・ダモーレと同様に共鳴弦を持った楽器に、バリトン(baryton)がある。ノルウェーの民族楽器ハーディングフェーレ(ハルダンゲルヴァイオリン)は、ヴィオラ・ダモーレから派生したものだといわれている。

関連する作曲家

脚注

  1. ^ 音楽之友社『音楽中辞典』(旧版)では「ヴィオル属の一種」としている。

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴィオラダモーレ」の関連用語

ヴィオラダモーレのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴィオラダモーレのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴィオラ・ダモーレ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS