ヴァノッツァ・カタネイとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ヴァノッツァ・カタネイの意味・解説 

ヴァノッツァ・カタネイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 02:44 UTC 版)

ヴァノッツァ・カタネイ

ヴァノッツァ・カタネイ (イタリア語: Vannozza Catanei, 姓はカッタネイ (Cattanei) とも、1442年7月13日 - 1518年11月24日) は、ルネサンス時代の教皇領の女性。「ヴァノッツァ」は愛称で、本名はジョヴァンナ (Giovanna) と一般に言われているが、ジョヴァンノッツァ (Giovannozza) と記述された文献も残っている[1]

教皇アレクサンデル6世(ロドリーゴ・ボルジャ)の愛人で、チェーザレフアンルクレツィアホフレの母である。金髪で骨太の美女だったという。

生涯

彼女の出自や幼少期に関してはほとんど知られていない。マントヴァで誕生し、後にローマへ移って、著名な宿屋を経営していたという。1460年のマントヴァでの教会会議において、当時枢機卿であったロドリーゴ・ボルジャと出会う。2人は恋仲になったが、ロドリーゴが聖職者である立場上、正式な結婚はできなかった。その後、1474年にロドリーゴの指示により、ヴァノッツアは教会官吏のドメニコ・ダレニャーノと名目上の結婚をした。当然、ヴァノッツァとロドリーゴの関係は依然として続いており、1475年にはチェーザレを、1476年(この年かどうかは異説あり)にはフアンを、1480年にはルクレツィアを、1482年にはホフレをそれぞれ生んでいる。また、1480年にはシクストゥス4世の秘書かつ資産家であったジョルジョ・クローチェと再婚している。

ホフレ誕生前後からロドリーゴとは疎遠になったようで、その後は夫との間に娘のオッタヴィアを生んだらしいが、幼くして亡くなったという。1486年にジョルジョが亡くなると彼女はその遺産を受け継ぎ、同年フランチェスコ・ゴンザーガ枢機卿の侍従であったカルロ・カナーレと再婚する。1497年6月14日にヴァノッツァが内輪の宴を開き、チェーザレとフアン、ホフレ夫妻が訪れたが、その直後にフアンは死体となってテヴェレ川に浮かんでいるのが発見された。チェーザレの死後はローマで慈善事業を行ったという。彼女は自分の息子全員に先立たれた後に死去し、フアンの眠る墓所へ埋葬された。

アレクサンデル6世が一番かわいがっていた子はフアンで、ヴァノッツァが一番かわいがっていた子は、チェーザレだったという説がある。

ボルジア家家系図

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カリストゥス3世
 
イサベル
ルガール・イ・トーレ・デ・カナルス女領主
 
ホフレ英語版
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヴァノッツァ・カタネイ
 
 
 
 
 
アレクサンデル6世
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フアン3世
 
シャルロット
 
チェーザレ
 
フアン
 
ルクレツィア
 
ホフレ
 
ペドロ・ルイス
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フィリップ・ド・ブルボン=ビュッセフランス語版
 
ルイーザ
 
 
 
フアン
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フランシスコ
 
 

脚注

  1. ^ "Lo studio fiorentino(フィレンツェの行政教育) 1473-1503" 、アルマンド・F・ヴェルデ、1973年 - 1985年

外部リンク


ヴァノッツァ・カタネイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 09:58 UTC 版)

カンタレラ (漫画)」の記事における「ヴァノッツァ・カタネイ」の解説

未亡人で、ロドリゴ枢機卿の妾。ホアンルクレツィアの母で、チェーザレ育ての親チェーザレ慈しみ育て、魔の禍々しい力に身を委ねないよう教え諭す醜聞嫌ったロドリゴ枢機卿によって他の男に嫁がされ、子どもたち引き離される。

※この「ヴァノッツァ・カタネイ」の解説は、「カンタレラ (漫画)」の解説の一部です。
「ヴァノッツァ・カタネイ」を含む「カンタレラ (漫画)」の記事については、「カンタレラ (漫画)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヴァノッツァ・カタネイ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴァノッツァ・カタネイ」の関連用語

ヴァノッツァ・カタネイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴァノッツァ・カタネイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァノッツァ・カタネイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのカンタレラ (漫画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS