ヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト)の意味・解説 

ヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 15:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ヴァイオリンソナタ第36番 変ホ長調 K.380(374f)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したヴァイオリンソナタである。K.55~K.61までの偽作(K.61はヘルマン・フリードリヒ・ラウパッハの作品)を除けば第28番である。

概要

マンハイムパリ旅行からウィーンに定住する1781年までにかけて、モーツァルトは12曲のヴァイオリンソナタを作曲している。第36番は1781年の4月7日にウィーンで作曲されたもので(に作曲されたとする説がある)、その最後を飾る作品である。

モーツァルトがあくまで自身のヴィルトゥオジティを誇示するために構成された作品であると同時に、ヴァイオリン・パートも当時としては斬新な扱いがなされている。テクニック的にも楽想的にもピアノと対等な立場で緊密に絡み合うように設計されている。そこでは二重奏ソナタとしてのほぼ完全に近いバランスが実現されている。

なお、これ以降モーツァルトはセットでヴァイオリンソナタを作曲することをしなくなった。

構成

3楽章で構成され、演奏時間は約16分。

第1楽章 アレグロ 変ホ長調

 ソナタ形式による楽章で、2つの主題以外に第3主題と見なされることが可能な主題が登場していることが窺える。

第2楽章 アンダンテ・コン・モート ト短調

 ト短調で書かれた緩徐楽章である。半音階的な動きが印象深い効果を実現させている。

第3楽章 ロンドー、アレグロ 変ホ長調

 狩りの主題によるフランス風のロンドであり、作品の最後を生き生きと盛り上げる。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト)」の関連用語

ヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァイオリンソナタ第36番 (モーツァルト) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS