レッキング・ボール (エミルー・ハリスのアルバム)とは? わかりやすく解説

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レッキング・ボール (エミルー・ハリスのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 22:40 UTC 版)

レッキング・ボール
エミルー・ハリススタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューオリンズ、1995年
ジャンル カントリーロックフォークロックオルタナティヴ・カントリー、カントリー・フォーク
時間
レーベル エレクトラ・レコード
プロデュース ダニエル・ラノワ
エミルー・ハリス アルバム 年表
カウガールズ・プレイヤー
(1993年)
レッキング・ボール
(1995年)
スパイボーイ
(1998年)
テンプレートを表示
専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
オールミュージック[1]
オースティン・クロニクル[2]
エンターテイメント・ウィークリーA−[3]
ロサンゼルス・タイムス[4]
Robert Christgau(B)[5]
ローリング・ストーン[6]

レッキング・ボール』(Wrecking Ball) は、1995年9月26日にエレクトラ・レコードからリリースされた、アメリカのカントリーアーティスト、 エミルー・ハリスの18枚目のスタジオ・アルバム。ハリスは伝統的なアコースティックサウンドから離れ、U2とのプロダクションで有名なプロデューサーのダニエル・ラノワとエンジニアのマーク・ハワードとの共同作業をおこなった[7]。アルバムはムードのある感覚の音作りがなされ、スティーヴ・アール、ラリー・マレン・ジュニア、ケイト&アンナ・マクギャリグル、ルシンダ・ウィリアムス、そしてタイトル曲を書いたニール・ヤングによるゲスト・パフォーマンスをフィーチャーしている。

背景

ハリスの曲の選択は常にいろいろなものから取捨選択したものだったが、このアルバムは新発展と見なされた。ハリスは48歳で、カントリーミュージック界の長女のようになっていた。アルバムはほぼ普遍的な称賛を受け、多くの批評家に年末の『ベスト・オブ・~』にリストアップさせ、ハリスのキャリアをよりハードなエッジを取り入れるという、これまでとは多少異なる方向に向けることになった。キャリアを再定義するアルバムとして『レッキング・ボール』は、1979年のマリアンヌ・フェイスフルのアルバム『ブロークン・イングリッシュ』およびジョニー・キャッシュの『アメリカン・レコーディングス』と比較されている。『レッキング・ボール』は、1996年のグラミー賞で最優秀コンテンポラリー・フォーク・レコーディングを受賞した。

コンテンツ

ハリスはニール・ヤングの曲「レッキング・ボール」をカバーし、このトラックにはヤングによるハーモニーが含まれている[8]。この曲はハリスによってルシンダ・ウィリアムスの「Sweet Old World」との2トラックCDシングルとしてリリースされたが、多くのレビュアーはタイトルトラックをアルバムのハイポイントとは考えていなかった[9]

トラックリスト

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「Where Will I Be? (with Daniel Lanois)」(ダニエル・ラノワ)  
2.「Goodbye」(スティーヴ・アール)  
3.「All My Tears」(ジュリー・ミラー)  
4.「Wrecking Ball」(ニール・ヤング)  
5.「Goin' Back to Harlan」(アンナ・マクギャリグル)  
6.「Deeper Well」(デヴィッド・オルニー、ラノワ)  
7.「Every Grain of Sand」(ボブ・ディラン)  
8.「Sweet Old World」(ルシンダ・ウィリアムス)  
9.「May This Be Love (with Daniel Lanois)」(ジミ・ヘンドリックス)  
10.「Orphan Girl」(ジリアン・ウェルチ)  
11.「Blackhawk」(ラノワ)  
12.「Waltz Across Texas Tonight」(ロドニー・クローウェル、エミルー・ハリス)  
合計時間:

パーソネル

  • エミルー・ハリス – ボーカル、3 5 7 10 11 12のアコースティックギター 、10のハーモニーボーカル
  • ダニエル・ラノワ – 1 2 3 5 8 10 11 12のマンドリン 、1 2 3 4 6 8 9 11 12のエレクトリックギター、2 7 11のアコースティックギター、1 3のベース、1 10のダルシマー 、1 9のデュエットボーカル、3の聖歌ボーカル、4のパーカッション、8のベースペダル
  • マルコム・バーン – ピアノ 2 4 8 11 12、 タンバリン 4 10 11、 ヴィブラフォン 4、 オルガン 5、シンセサイザー 5、キーボード 6、 スライドギター 8 12、ベース11、ドラムス 11、ハーモニーボーカル 11
  • ラリー・マレン・ジュニア – 2 4 6 7 8 9 12のドラムス 、4のシンバル 、10のハンドドラム
  • トニー・ホール – パーカッション、2 4 6 7 12のベース、10のスティックドラム
  • ダリル・ジョンソン – 1のハイハーモニーボーカル、1のトムトム 、5のドラムキットベースペダル、5のバッキングボーカル、6のハーモニーベース、10のハーモニーボーカル

追加のパーソネル

  • ブライアン・ブレイド – 1のドラム、5のインドのハンドドラム
  • スティーヴ・アール – 2 7 8のアコースティックギター
  • サム・オサリバン – 4のロトホイール
  • ニール・ヤング – 4、8のハーモニーボーカル、8のハーモニカ
  • クファール・ムートン – 5の追加パーカッション
  • ルシンダ・ウィリアムス – 8のアコースティックギター
  • リチャード・ベネット – 8のトレモロギター
  • アンナ・マクギャリグル – 12のハーモニーボーカル
  • ケイト・マクギャリグル – 12のハーモニーボーカル

チャート

アルバム

チャート 最高位
1995 アメリカ合衆国 ビルボード Billboard 200 94
1995 イギリス 全英アルバムチャート 46

脚注

  1. ^ Ankeny, Jason. “Review: Wrecking Ball – Emmylou Harris”. Allmusic. 2009年8月5日閲覧。
  2. ^ Blount, Kirven (1995年11月16日). “Review: EMMYLOU HARRIS – Wrecking Ball (Reprise)”. The Austin Chronicle. Nick Barbaro. 2009年8月5日閲覧。
  3. ^ Nash, Alanna (1995年9月29日). “Music Review: Wrecking Ball, Emmylou Harris”. 2011年5月11日閲覧。
  4. ^ Cromelin, Richard. “Fall Album Roundup: EMMYLOU HARRIS, "Wrecking Ball"”. Los Angeles Times. 2011年5月11日閲覧。
  5. ^ Christgau, Robert. “Review: Wrecking Ball (Elektra, 1995)”. 2009年8月5日閲覧。
  6. ^ Richardson, Susan (1995年11月16日). “Review: Emmylou Harris – Wrecking Ball”. Rolling Stone. 2009年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月5日閲覧。
  7. ^ Hurst, Jack (1995年11月7日). “Harris' Saving Grace May Be Her Difference”. Chicago Tribune. 2011年5月12日閲覧。
  8. ^ The Journal of Country Music 1996 Volume 18 - Page 11 "One can hear that same sort of ache, an almost primordial loneliness, running through the whole of Wrecking Ball, her Grammy-winning current album. Having drawn on the catalogs of Earle, Neil Young, Lucinda Williams, Bob Dylan, and ..."
  9. ^ CD Review Volume 12, Issues 1-9 - Page 13 1995 "Wrecking Ball peaks not with the Neil Young-penned title cut (with its author singing harmony), but in the one-two punch of Lucinda Williams' "Sweet Old World" followed by Jimi Hendrix's "May This Be Love.".



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