ルームサービス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 01:00 UTC 版)

ルームサービス (英語: room service) は、ホテルにおいて宿泊客の求めに応じ、客室で食事ができるように料理や飲み物などを客室へ運んで用意するサービス[1][2]。インルームダイニング (in room dining) とも称され[3]、一般的には、ホテル内の食堂などへ出向く場合よりも料金設定は高くなっている[4]。ホテルの他にも、クルーズ客船で同様のサービスが提供されることがある[5]。
近年、ロボット技術の進展により、これらのサービスを自律走行ロボットが行う例も増えている[6]。
歴史
世界最初のルームサービスは、1930年代後半にニューヨークのウォルドルフ=アストリアが始めたとされ[4]、公の場である食堂で食事をとることを避けたい政治家や映画スターなどに利用されるようになった[7]。1969年には[4]、ウェスティンホテル&リゾーツの前身であるウェスタン・インターナショナルが、24時間体制のルームサービスを提供し始め[3]、以降、他の高級ホテルにも同様のサービスが広まった[4]。
しかし、一方にはルームサービスを廃止してこれに代わる新たなサービスを導入する動きもあり、2013年には、ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウンがルームサービスを廃止し、カフェテリア形式の軽食の提供に代えたことが大きく報じられた[8]。
脚注
- ^ デジタル大辞泉『ルームサービス』 - コトバンク
- ^ 大辞林 第三版『ルームサービス』 - コトバンク
- ^ a b “インルームダイニング(ルームサービス)”. ウェスティンホテル大阪. 2017年5月16日閲覧。
- ^ a b c d “Why Is Hotel Room Service So Expensive?”. Priceonomics (2014年3月6日). 2017年5月16日閲覧。:“はたしてホテルのルームサービスの料金は高いのか?”. GIGAZINE (2014年3月10日). 2017年5月16日閲覧。
- ^ “Star Princess”. Shipdetective, LLC.. 2017年5月16日閲覧。
- ^ “自律移動走行制御システム「It’s Navi®」搭載ロボットが「変なホテル ラグーナテンボス」で稼働開始”. 村田機械株式会社 (2017年8月18日). 2025年6月1日閲覧。
- ^ Hipmunk Stuff (2015年7月12日). “The History of Room Service (And Some Great Spots to Find It)”. Tailwind by Hipmunk. 2017年5月16日閲覧。
- ^ Carver, Marina (2013年6月5日). “New York City's largest hotel ending room service”. CNN. 2017年5月16日閲覧。
関連項目
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