リソソームの損傷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 16:17 UTC 版)
mTORC1はリソソーム上に位置し、リソソーム膜が損傷した際にはGALTORと呼ばれるタンパク質複合体によって阻害される。GALTORにはガレクチン8(英語版)と呼ばれる胞質レクチンでがまれ、正常時にはリソソーム内腔を向いている、はずである露出した複合糖質に結合することで損傷したリソソーム膜を認識する。恒常的条件下では、ガレクチン8は活性型のmTORと結合している。膜損傷後にはガレクチン8はmTORとは相互作用せず、SLC38A9(英語版)、RRAGA(英語版)/RRAGB(英語版)、LAMTOR1(英語版)(Ragulatorの構成要素)を含む複合体へ切り替えられてmTORを阻害する。mTORの阻害はオートファジーを活性化し、リソファジーと(lysophagy)呼ばれる、損傷リソソームを除去する品質管理プログラムを開始する。
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