リカルド型燃焼室
エンジンを前方より見て、吸排気バルブが一直線になるようにしながら若干傾け、シリンダーヘッドを下面から見るとき、吸気バルブと排気バルブと点火プラグを包括するように形造られているハート形の燃焼室。点火プラグのギャップ部分を燃焼室の厚みの大きな部分に配置し、急速燃焼に適した燃焼室。燃焼室下面から見ると、ほぼ腎臓形をしているのでキドニー形とも呼ばれる。燃焼室はコンパクトで冷却損失も少ないが、2バルブエンジンにしか適用できないため、中心点火の4バルブエンジンの出現とともに姿を消した。発明者の名をとってこの呼び名がある。
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