リィの世界にある神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:25 UTC 版)
「デルフィニア戦記」の記事における「リィの世界にある神話」の解説
むかし昔。今世界を掌握しているラー一族(ラーデンガー)がまだ、古い神とこの世界の支配権を奪い合っていたころ。戦いの末、古い神を倒したラーは、敵の総大将である王と王子と姫以外を殺してしまった。王は闇と呼ばれており、漆黒の髪に紺碧の眼だった。王子と姫は、それぞれ太陽と月と呼ばれていた。太陽は黄金の髪に翠緑の眼。月は銀の髪に紫水晶の眼。本来第一に殺すべきであるこの3柱を生かしたのには理由があった。闇の神だけが唯一、命を産む…つまり世界を作れる神で、そのためには太陽と月が必要だったからだ。 ラーは、命の保証はするから世界を作ってくれ、と言った。王子と姫を助けるなら、と王は納得した。しかし、ラーは王を騙した。愛し合う王子と姫をむごたらしく殺したのだ。王は怒り狂い、自分の体を自ら爆発させ、「我は死ぬ。我は滅びる。だが、いずれ必ず蘇り、お前たちを残らず滅ぼす」といいながら死んでいった。ラーは今でも王たちの復活を恐れて生きている。王が爆発したときの余波でラーの大半が消滅したからだ。そして、王の爆発した亡骸が、その歪んだ怒りが、この不完全な世界となった。
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