ラーイオスの伝令使
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 14:23 UTC 版)
「ポリュポンテース」の記事における「ラーイオスの伝令使」の解説
このポリュポンテースは、テーバイの王ラーイオスの伝令使である。あるときポリュポンテースは戦車で移動するラーイオスのお供をしていると、とある山中の隘路に差し掛かった。すると向こうから1人の男が戦車でやって来たため、進むことができなかった。ポリュポンテースは道を譲るよう言ったが、相手が応じなかったため、相手の戦車を牽く馬を1頭殺してしまった。実はこのとき遭遇した男こそかつてラーイオス王が捨てた我が子オイディプースであった。彼はコリントスの王宮で育てられたのち、デルポイの神託で自分の父親を殺し、母親と交わって子をなすと予言されたため、コリントスに帰らずにテーバイに向かっている途中であった。馬を殺されたオイディプースは怒ってポリュポンテースとラーイオスを殺したのち、テーバイで怪物スピンクスを退治し、自らの母と知らずにイオカステーと結婚した。
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