ラヴァルの「フリーハンド」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 01:37 UTC 版)
「ローマ協定」の記事における「ラヴァルの「フリーハンド」について」の解説
ローマ協定にはイタリアに対し「エチオピアにおけるフリーハンドを与える」とする秘密条項があったとされ、ムッソリーニは1935年イギリス外相アンソニー・イーデンがローマを訪問した際、協定を根拠にエチオピアへの膨張に対するフランスの承認を主張したが、イーデンはラヴァルの言う「フリーハンド」は経済的領域に限定してのものであると主張し、ラヴァルもまた回顧録の中で協議においてムッソリーニに対し「あなたは今後エチオピアで自由な行動ができる。しかし力による行為を完成するためにその自由な行動を乱用してはならない」と強調したと主張している(もっとも、イタリア外務省もラヴァルの「フリーハンド」について、それが実際には経済的領域に限定されたものであることを認識していた。)。
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