ラジアルギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 14:49 UTC 版)
動作が単一のクランクまたはエキセントリックから来るもの。機関車に適用された場合のこの方式の問題点は、動作が機関車に備えられているスプリングの伸び縮みの影響を受けることである。このことがラジアルギアが、鉄道ではワルシャート式弁装置に取って代わられたが、トラクションエンジンや舶用蒸気機関では用いられ続けたことの理由である。 ハックワース式弁装置 (Hackworth valve gear) 1859年にジョン・ウェズリー・ハックワース (John Wesley Hackworth) によって発明されたもの。 ジョイ式弁装置 (Joy valve gear) イギリスのランカシャー・ヨークシャー鉄道 (L&YR: Lancashire and Yorkshire Railway) とロンドン・アンド・ノース・ウェスタン鉄道 (LNWR: London and North Western Railway) 他で広く用いられた方式。保存されているものとして、国鉄1290形1292号機「善光号」、LNWR G2aクラスの49395号機がある。 マーシャル式弁装置 (Marshall valve gear) ハックワース式を改良したもので、Marshall, Sons & Co.によって1879年に特許が取得された。 ブラウン式弁装置(英語版)(Brown valve gear) Charles Eugene Lancelot Brown(英語版)の父のCharles Brown (1827-1905)によって考案された。 この弁装置はCorpet-Louvet(英語版)によってDuffield Bank鉄道(英語版)で使用された。 サザン式弁装置 (Southern valve gear) 1920年頃にアメリカで短期間用いられた。ワルシャート式とベーカー式の要素を組み合わせている。
※この「ラジアルギア」の解説は、「弁装置」の解説の一部です。
「ラジアルギア」を含む「弁装置」の記事については、「弁装置」の概要を参照ください。
- ラジアルギアのページへのリンク