ラサ (ソフトウェア)とは? わかりやすく解説

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Lhasa

(ラサ (ソフトウェア) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 05:13 UTC 版)

Lhasa
開発元 竹村嘉人
最新版
対応OS Windows
種別 アーカイバ
ライセンス フリーウェア
公式サイト Susieの部屋
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Lhasa(ラサ)は、LHA及びZIP形式の圧縮ファイルの解凍に用いられるソフトウェアの名称。画像閲覧ソフト「Susie」の開発者、竹村嘉人が開発し、1994年7月1日にバージョン0.01が公開された[1]。名称は、Lhaで始まるプログラム名ということから選ばれたもので、辞書で最初に見つけた単語であるLhasaラサチベットの地名)が採用された[1][2]

Microsoft Windows登場後、1994年と比較的早い時期に公開された。一発で圧縮解凍できるソフトの先駆者的存在であり、同じようなコンセプトの解凍ソフトはまとめてLhasa風ソフトという呼び方をされる。

特徴

外部DLLを必要とせずに[3]LHAとZIPの展開に対応し、特に設定しなくても簡単に利用できる[4]窓の杜によるレビューでも「とにかく一発で簡単に解凍できる」と形容される一方、「あまり細かいことはできません」ともされる[5]

沿革

開発者の竹村嘉人(1967年5月1日 – )は10歳のときに父がコンピュータの本を買ってきたことがきっかけになり、プログラミングをはじめた[2]。開発にはBorland C++英語版を使用した[2]。LhasaはSusieの開発中にできた副産物であり、SusieにおけるLHA展開機能を単独で利用できるようにした形がLhasaの原形だった[2]。その後、ZIP展開機能を実装し、インストーラーをつけたことでLhasaが完成し[2]、1994年7月1日に公開された[1]

1996年、窓の杜大賞を受賞した[6]窓の杜の年間ダウンロード数ランキングでは1999年から2002年まで4年連続で総合1位であり[7]、2010年時点でも「定番解凍ソフト」とされた[8]

1996年12月時点で機能追加の予定がないと明言しており[2]、それ以降もバグ修正が行われたが[1]、2010年10月のバージョン0.20で検索パスの問題に起因する脆弱性を修正した後[9]、アップデートが途絶えた。

Lhasa風ソフト

出典

  1. ^ a b c d ソフトウェア同梱のLHASA.TXTより。
  2. ^ a b c d e f 圧縮ファイルを一発展開、あの「Lhasa」の作者 竹村嘉人」『インターネットマガジン』第23号、インプレスR&D、東京、1996年12月、324頁、ISSN 1344-6878 
  3. ^ 小山 文彦「簡単解凍ソフト「解凍レンジ」の作者、白川 泰洋さん」『窓の杜』2000年11月21日。2024年9月10日閲覧。
  4. ^ Lhasa”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
  5. ^ ひぐち たかし (1997年4月22日). “常用ツール紹介:第一回「窓の杜管理人 ひぐちたかし」”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
  6. ^ 1996年 窓の杜大賞 結果”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
  7. ^ 石川 敬峰「2003年もっともダウンロードされたソフトは?」『窓の杜』2003年12月22日。2024年9月10日閲覧。
  8. ^ 柳 英俊「定番解凍ソフト「Lhasa」および「Lhaplus」に外部DLLの読み込みに関する脆弱性」『窓の杜』2010年10月12日。2024年9月10日閲覧。
  9. ^ 三柳 英樹「「Lhasa」「Lhaplus」に脆弱性、修正版を公開」『INTERNET Watch』2010年10月12日。2024年9月10日閲覧。
  10. ^ 樽井 秀人「前バージョンで実施された「Lhaz」「Lhaz+」の脆弱性対策に漏れ、修正版が公開」『窓の杜』2017年8月8日。2024年9月10日閲覧。
  11. ^ LhaForge”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。

関連項目

外部リンク




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