ユダヤ教における農民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 03:16 UTC 版)
12世紀に活躍したラビのモーシェ・ベン=マイモーンは、ブーア(農民、bur)を、トーラーによる道徳教育、徳をいずれも持ち合わせておらず、またそれらを得る能力もない人間のことだと述べた。彼はユダヤ教の聖典から、愚かさと賢明さによって人間を5つの階級に分けた。下から順に、ブーア、アム・ハアレツ、ゴーレム、ハーハーム、ハーシードである。マイモーンがブーアの地位を定義するのに用いたのは、タルムードとミシュナー(ピルケイ・アヴォート II:4)の中に出てくるsedeh bur(未耕地)という語句である。 彼(ヒレル)はこのように仰っていた。ブーアは罪を恐れる者にはなれず、無学の者は敬虔にはなれない。内気な者は学ぶことができず、短気な者は教えることができない。帰属意識を育てる者すべてが賢いわけではない。気高い人が居ない場所において、気高いものとなれ、と。 —ピルケイ・アヴォート II:4 burという語は、英語では"boor"(田舎者)に訳されることが多い。
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