モーメント中心の移動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:00 UTC 版)
「力のモーメント」の記事における「モーメント中心の移動」の解説
力のモーメントは、どの点のまわりで考えるかによって変化する。物体に複数の力が作用しいるとき、その物体に作用する力のモーメントは全ての力のモーメントのベクトルとしての和となるが、和をとる場合には同じ点のまわりのモーメントを考える必要がある。 点 P から位置ベクトル q で表される点 Q を考える。点 Q のまわりのモーメントは N Q = ∑ i ( r i − q ) × F i = ∑ i r i × F i − q × ∑ i F i = N P − q × ∑ i F i {\displaystyle {\boldsymbol {N}}_{\text{Q}}=\sum _{i}({\boldsymbol {r}}_{i}-{\boldsymbol {q}})\times {\boldsymbol {F}}_{i}=\sum _{i}{\boldsymbol {r}}_{i}\times {\boldsymbol {F}}_{i}-{\boldsymbol {q}}\times \sum _{i}{\boldsymbol {F}}_{i}={\boldsymbol {N}}_{\text{P}}-{\boldsymbol {q}}\times \sum _{i}{\boldsymbol {F}}_{i}} となる。モーメント中心の移動によるモーメントの変化量は、中心の移動量と、作用する力のベクトル和によって定まる。特に、作用する力のベクトル和がゼロならば、モーメントは中心の選び方によらない。
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