メナヘム (ガリラヤ)とは? わかりやすく解説

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メナヘム (ガリラヤ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 05:43 UTC 版)

メナヘムギリシア語: Μανάημός英語: Manahem、Menahem、 ? - 66年)は1世紀に活動した熱心党の一分派・シカリ派のリーダー[1]、偽メシア。名はマナヘムマナエモスメナヘム・ベン・ユダ(ユダの息子メナヘム)とも。ガリラヤ出身で、祖父はヒゼキア(エゼキアス)、父にユダ(ユダス)、兄弟にヤコブとシモン、親族にヤーイル(ヤエイロス)とその息子エレアザルがいる[2]


  1. ^ 『ユダヤ百科事典』「MENAHEM BEN JAIR」の記事より
  2. ^ 『ユダヤ百科事典』「MENAHEM BEN JAIR」の記事ではユダの孫、ヤーイルの子で、エレアザルは弟としている。
  3. ^ 『ユダヤ戦記』2巻253-264
  4. ^ 『ユダヤ戦記』1巻204、エゼキアスはシリア国境を荒らす盗賊の首領で長年シリア人を悩ませてきたが、ガリラヤに派遣された若き日のヘロデによって捕らえされ一党は処刑された。『ユダヤ古代誌』14巻159-162にも同様の記述がある。
  5. ^ 『ユダヤ戦記』2巻56、ユダはガリラヤのセッポリスの人でエゼキアスの子(『ユダヤ古代史』18巻4によれば出身地はガウラニティのガマラ)。パリサイ、サドカイ、エッセネ派に続く第四学派の指導者。主に神を唯一の支配者としてそれ以外には断固として服従してはならないと主張した。紀元前4年にヘロデ大王が没すると王位を狙った賊が数多く現れた。ユダもその一人で王の武器庫に押し入って配下を武装させ他の賊を襲撃した。『ユダヤ古代誌』17巻269-284にも同様の記述。また、『ユダヤ戦記』2巻118にはコポニオス(統治AD6-AD9)がユダヤ総督として派遣されると、パリサイ派のサドコスと手を組んでガリラヤの人々を扇動し反乱に導いた。彼は「ローマへ貢ぐことは、神を主人としながら、ローマ人に仕えている」と民衆を非難した。『使徒言行録』5-37には「そののち、人口調査の時に、ガリラヤ人ユダが民衆を率いて反乱を起したが、この人も滅び、従った者もみな散らされてしまった。」という同様の記述があり、ヨセフスによると人口調査はAD6年のことであった。
  6. ^ 『ユダヤ古代誌』20巻5章、ユダヤ総督ティベリウス・アレクサンダーの治世(44-46)に二人とも十字架刑で処刑された。当時の十字架刑は「反乱の扇動罪」に適応される刑罰だった。
  7. ^ 『ユダヤ戦記』2巻254
  8. ^ 『ユダヤ古代誌』20巻163
  9. ^ マサダは古くはダビデ王が避難した天然の要害で、後のヘロデ大王によって堅固に強化されていた。
  10. ^ 『ユダヤ戦記』2巻433
  11. ^ 彼らは最終的に和睦を請うがエレアザルの騙まし討ちに合いほぼ全滅した。
  12. ^ 警護長エレアザルの父の名もアナニアスだか別人。
  13. ^ 『ユダヤ百科事典』「MENAHEM BEN JAIR」の記事より 「Exulting in his successes, Menahem now demanded the leadership of the Zealots, sought recognition as the Messiah, and led his men into still more cruel acts of violence.」
  14. ^ その中にはメナヘムの親族でヤーイル(ヤエイロス)の息子・エレアザルがいた。エレアザルは後のA.D.73年までマサダ要塞でローマ兵に抵抗し、最期は降伏を拒んで集団自決した。


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