ミカヅキグサ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/11 14:44 UTC 版)
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ミカヅキグサ属 | |||||||||||||||||||||
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ミカヅキグサ Rhynchospora alba
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||
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種 | |||||||||||||||||||||
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ミカヅキグサ属(ミカヅキグサぞく、学名: Rhynchospora)は、単子葉類カヤツリグサ科の一属。イヌノハナヒゲ属とする場合もある。
特徴
多年草で、細長い根出葉を持つ草である。花茎は枝分かれせず、いくつかの節と葉を持つ。花序は先端に一個、又は途中の葉腋にも生じ、散房状、束状、あるいは集まって頭状になる。
小穂は披針形で3-6個の小花を含む。個々の花は両性花で、数個の雄蘂と一個の雌蘂、それに花被に由来する針状突起を数本含む。雌蘂の花柱は先端で二裂するか、あるいは分かれず、基部は幅広くなって嘴状になり、果実の先端に残る。
類似の植物
全体の姿としては根出葉を出し、披針形の小穂に両性花を数個含む点などは、ノグサ属やヒトモトススキ属などとも似ているが、花柱の構造などが異なる。小花の構造ではハリイ属も似ている。
分類
世界に100種以上があり、熱帯から温帯に分布、その中心は熱帯アメリカである。日本では以下のような種が知られている。多くは暖かい地方の湿地に生育するが、ミカヅキグサはむしろ北方系要素で、寒地の高層湿原に生える。小穂が褐色に色づくものが多いが、ミカヅキグサは白っぽく、この点でも異なる。
日本に自生する種
- イガクサ (Rhynchospora rubra)
- イトイヌノハナヒゲ(Rhynchospora faberi)
- イヌノハナヒゲ (Rhynchospora rugosa)
- オオイヌノハナヒゲ(Rhynchospora faurie)
- コイヌノハナヒゲ(Rhynchospora fujiiana)
- トラノハナヒゲ (Rhynchospora yasudana)
- ミカヅキグサ (Rhynchospora alba)
- ミクリガヤ (Rhynchospora malasica)
- ミヤマイヌノハナヒゲ(Rhynchospora yasudana)
- ヤエヤマアブラガヤ(Rhynchospora corymbosa)
外来原産であるが日本で栽培される種
参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』(1982)平凡社
- 初島住彦『琉球植物誌(追加・訂正版)』(1975)沖縄生物教育研究会
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