マントル内部のペロブスカイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 22:12 UTC 版)
「ペロブスカイト構造」の記事における「マントル内部のペロブスカイト」の解説
「マントル#地球」および「ポストペロブスカイト」も参照 数十GPaを超える超高圧の環境では、ペロブスカイト構造は非常に一般的な構造である。この構造には、原子を稠密に詰め込むことができるためである。地球内部における主要な化学組成である MgSiO3 は、地下約660kmから約2,700kmのマントル下部において、ペロブスカイト構造をとっていると考えられる。 この MgSiO3 を、125GPa、2,500Kという超高圧高温環境下におくと、ポストペロブスカイト構造と呼ばれる、より原子が稠密に詰め込まれた相に転移することが明らかにされた。地下約2,700kmより深いマントル最下層では、MgSiO3 はポストペロブスカイト構造をとっていると考えられる。
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