マルティン・シュクルテルとは? わかりやすく解説

マルティン・シュクルテル

(マルティン・スクルテル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/11 06:15 UTC 版)

マルティン・シュクルテル
リヴァプールでのシュクルテル (2015年)
名前
ラテン文字 Martin Škrtelk
基本情報
国籍 スロバキア
生年月日 (1984-12-15) 1984年12月15日(40歳)
出身地 チェコスロバキア ハンドロヴァー
身長 191m
体重 81g
選手情報
ポジション DFCB
利き足 右足
ユース
プリエヴィジャ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2001-2004 トレンチーン 44 (8)
2004-2008 ゼニト・サンクトペテルブルク 74 (3)
2008-2016 リヴァプール 242 (16)
2016-2019 フェネルバフチェ 79 (6)
2019 アタランタ 0 (0)
2019-2021 イスタンブール・バシャクシェヒル 30 (3)
2021-2022 スパルタク・トルナヴァ 17 (0)
代表歴2
2004-2019 スロバキア 104 (6)
1. 国内リーグ戦に限る。2022年5月18日現在。
2. 2019年10月13日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

マルティン・シュクルテル(Martin Škrtel、1984年12月15日 - )は、スロバキア・ハンドロヴァー出身の元サッカー選手。元スロバキア代表。ポジションはディフェンダー。日本語表記は複数存在し、「スクルテル」や「シュクルテリ」と訳される事もある。

経歴

2001年にスロバキアのASトレンチーンでプロ選手としてのキャリアをスタート。

2004年7月31日ロシアカップゼニト・サンクトペテルブルクでのデビューを果たすと、その後はレギュラーとして活躍。UEFAカップではエヴァートントッテナム・ホットスパとの対戦を経験した。ゼニトの2007年ロシアサッカー・プレミアリーグの優勝にも貢献した。

リヴァプール

2008年1月11日イングランドプレミアリーグリヴァプールへ完全移籍した。移籍金は1000万ユーロ(約16億円)で、リヴァプールのDFとしては史上最高額であった。2007-08シーズンのリヴァプールはレギュラーだったDFダニエル・アッガーが長期離脱を強いられていたため、DFラインの危うさが指摘されており、その穴を埋めるために高額補強に踏み切ったとされる[1]。移籍後は、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのアウェーでのインテル戦においてUEFAチャンピオンズリーグデビューを果たした。

2009-10シーズン、開幕戦のトッテナム・ホットスパーFC戦でコンビを組んだジェイミー・キャラガーと激突して以来ミスが目立つようになり不安視されていたが、2011年1月にケニー・ダルグリッシュが監督に就任すると安定した守備を見せ始め、レギュラーとしての地位を確立した。

翌2011-12シーズンには安定したDFに加え、フットボールリーグカップ決勝での同点弾など攻撃面でも活躍。全体の半数近い票を得てクラブのシーズンMVPに選出された[2]

2013-14シーズンにはCBながらもアーセナル戦やマンチェスター・シティ戦などのビッグマッチで得点を挙げ、最終的にはDFでありながらもキャリアハイとなるプレミアリーグで7得点を記録するなど、最終的には優勝を逃したが、CL出場権獲得に貢献した。しかし同シーズンでオウンゴールも4点あり、プレミアリーグの1シーズンでのオウンゴール記録を更新してしまった。

2015-16シーズンは度重なる負傷の影響で離脱を繰り返し、パフォーマンス自体も低下。ユルゲン・クロップ監督の構想外とも言われ、これまで過ごした8年半の間で公式戦319試合に出場したリヴァプールを去ることが決定的とみられた。

その後

2016年7月14日トルコスュペル・リグフェネルバフチェへ完全移籍した[3][4]。移籍金は非公表も、イギリス紙『デイリー・ミラー』では550万ポンド(約7億8000万円)と報じられた。

2019年8月10日、アタランタBCに加入した[5]。しかし、1試合もプレーせず、9月2日に契約を解除した[6]

2019年9月3日、イスタンブール・バシャクシェヒルFKと1年契約を結んだ[7]

2021年からはスパルタク・トルナヴァでプレーしていたが、怪我で満足にプレーが出来ず、2022年5月に現役引退を表明した[8]

エピソード

  • 幼い頃はアイスホッケーもしており、かなりの実力の持ち主であったが、元サッカー選手の父親の影響もあり、サッカー選手としての道を選んだという[9]
  • 大柄で武骨な見た目とは裏腹に温厚で大人しい性格である。
  • 元チームメイトであり、同じDFであるダニエル・アッガーとは同い年で誕生日も近く、仲が良いことで知られている。

個人成績

クラブ シーズン リーグ カップ リーグカップ その他 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
スロバキア リーグ カップ リーグカップ その他 期間通算
ASトレンチーン 2001-02
2002-03
2003-04
通算 44 8
ロシア リーグ カップ リーグカップ ヨーロッパ 期間通算
FCゼニト・サンクトペテルブルク 2004 7 0 2 0 0 0 5 0 14 0
2005 18 1 6 0 0 0 4 0 28 1
2006 26 1 6 2 0 0 5 0 37 3
2007 23 1 6 0 0 0 5 0 34 1
通算 74 3 20 2 0 0 19 0 113 5
イングランド リーグ FAカップ リーグカップ ヨーロッパ 期間通算
リヴァプールFC 2007-08 14 0 1 0 0 0 5 0 20 0
2008-09 21 0 2 0 0 0 7 0 30 0
2009-10 19 1 2 0 2 0 6 0 29 1
2010-11 38 2 1 0 0 0 10 0 49 2
2011-12 34 2 5 1 6 1 0 0 45 4
2012-13 25 2 1 0 0 0 7 0 33 2
2013-14 36 7 2 0 1 0 0 0 39 7
2014-15 33 1 5 0 3 0 7 0 48 1
2015-16 22 1 0 0 3 0 2 0 27 1
通算 242 16 19 1 15 1 43 0 319 18
トルコ リーグ カップ リーグカップ ヨーロッパ 期間通算
フェネルバフチェ 2016-17 31 2 2 1 - - 10 0 43 3
2017-18 19 3 3 0 4 0 26 3
通算 50 5 5 1 14 0 69 6
総通算 366 24 44 4 15 1 76 0 501 29

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 104試合 6得点(2004年-2019年)[10]


スロバキア代表 国際Aマッチ
出場 得点
2004 2 0
2005 6 0
2006 7 1
2007 7 3
2008 6 1
2009 9 0
2010 10 0
2011 5 0
2012 6 0
2013 7 0
2014 5 0
2015 7 0
2016 11 1
2017 7 0
2018 8 0
2019 1 0
通算 104 6

タイトル

クラブ

FCゼニト・サンクトペテルブルク
リヴァプールFC

その他

  • スロバキア年間最優秀選手賞:1回 (2007, 2008)
  • ペテル・ドゥボフスキー:1回 (2005)
  • スロバキア・ユース・チャンピオン:1回 (2001)
  • リヴァプール・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー・アワード:1回 (2012)
  • スロバキア・フットボーラー・オブ・ザ・イヤー:4回 (2007, 2008, 2011, 2012)

脚注

関連項目

外部リンク





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