マック・マクラングとは? わかりやすく解説

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マック・マクラング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 08:29 UTC 版)

マック・マクラング
Mac McClung
mac mcclung
NBA史上初のダンスコンテスト3連覇時のマクラング(2025年)
オーランド・マジック  No.8
ポジション PG / SG
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1999-01-06) 1999年1月6日(26歳)
出身地 バージニア州ゲート・シティ英語版
身長 188cm (6 ft 2 in)
体重 84kg (185 lb)
ウィングスパン 187cm  (6 ft 2 in)[1]
キャリア情報
高校 ゲートシティ高校英語版
大学 ジョージタウン大学
テキサス工科大学
NBAドラフト 2021年 / ドラフト外
プロ選手期間 2021年–現在
経歴
2021 サウスベイ・レイカーズ
2021–2022 シカゴ・ブルズ
2022 ウィンディシティ・ブルズ
2022 ロサンゼルス・レイカーズ
2022 →サウスベイ・レイカーズ
2022–2023 デラウェア・ブルーコーツ
2023 フィラデルフィア・76ers
2023 →デラウェア・ブルーコーツ
2023–2024 オセオラ・マジック
2024– オーランド・マジック
2024– →オセオラ・マジック
10日間契約での在籍
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

マシュー・フォード・"マック"・マクラングMatthew Ford "Mac" McClung[2], 1999年1月6日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州ゲートシティ英語版出身のプロバスケットボール選手。NBAオーランド・マジックツーウェイ契約で所属している。ポジションはポイントガードまたはシューティングガード。ジャンプ力は47inch (119cm)

経歴

生い立ち

マクラングは、人口わずか約2000人のバージニア州ゲート・シティで生まれた。もともとアメリカンフットボールをプレーしていたが、7年生の頃にバスケットボールに触れると、高校入学(9年生)を境に本格的にNBA入りを目指すようになった。

高校

ゲートシティ高校

マクラングは1試合平均42得点を記録し、同郷の伝説的バスケットボール選手であるアレン・アイバーソンが所有していたバージニア州の得点記録を更新した。当時から持ち前の運動神経を駆使した派手なダンクシュートを見せており、SNSではその動画が数百万回再生を記録したことがあった。その人気はまさにスター選手そのものであり、ゲームチケットは売り切れ、レストランでのサイン会を開くこともあった。

カレッジ

ジョージタウン大学

高校卒業後、ジョージタウン大学に進学した。2018年12月22日のアーカンソー大学リトルロック校戦で大学の新人最多記録となる38得点を記録した[3]。1年生のシーズンは1試合平均13.4得点、2.6リバウンド、2アシストを記録し、ビッグ・イースト・カンファレンスのオールフレッシュマンチームに選出された[4]。2年生のシーズンは、足の怪我で21試合しか出場できず[5]、1試合平均平均15.7得点、2.4アシスト、1.4スティールを記録した。シーズン終了後、2020年のNBAドラフトアーリーエントリーすること表明したが[6]、取りやめて大学に復帰した[7]

テキサス工科大学

2020年5月27日にジョージタウン大学からテキサス工科大学に転校した[8]。11月25日のノースウェスタン州立大学戦でデビューを果たし、20得点を記録し、年間ニューカマー賞を獲得した[9]

2021年4月に2021年のNBAドラフトにアーリーエントリーすることを表明した[10]

サウスベイ・レイカーズ

2021年のNBAドラフトでは指名されなかったが、NBAサマーリーグロサンゼルス・レイカーズの一員としてプレーし、2021年8月10日にレイカーズと契約した[11]。同年10月13日、レイカーズに解雇[12]。26日にレイカーズ傘下のサウスベイ・レイカーズと契約した[13]

シカゴ・ブルズ

2021年12月に入り、NBA全体にオミクロン株感染拡大によるクラスターが発生し、各チームに人員不足した関係で、23日にシカゴ・ブルズとの10日間契約に合意した[14]。2022年1月1日に2度目の10日間契約に合意した[15]

サウスベイ復帰

ブルズとの10日間契約が切れた1月11日にサウスベイ・レイカーズに再獲得された[16]。サウスベイ・レイカーズではレギュラーシーズン26試合の出場で同21.6得点6.8リバウンド7.5アシストをマークし、2022年のGリーグ新人王を受賞した。

ゴールデンステート・ウォリアーズ

NBAサマーリーグでゴールデンステイト・ウォリアーズの一員としてプレーし、5試合の出場で平均13.6得点、3.6リバウンド、4.8アシストと印象的な活躍を披露し、見事チャンピオンチームと契約を締結した。しかし、10月3日にウォリアーズは、マクラングを解雇。理由は、パス重視のガードが必要なためだった。

デラウェア・ブルーコーツ

ウォリアーズから解雇された後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの傘下であるデラウェア・ブルーコーツに獲得された。今シーズンはこれまで18試合に出場し、平均17.4得点、4.6リバウンド、5.8アシストと上々のパフォーマンスを披露している。

フィラデルフィア・76ers

2023年2月14日にフィラデルフィア・76ersとのツーウェイ契約に合意した[17]

同月18日に自身初となるオールスター・ウィークエンドNBAスラムダンクコンテストに出場した。1本目から肩車を飛び越えながら受けたボールをバックボードに当ててボースハンドでバックダンクする技を一発で成功させ見事50点満点を獲得した。2本目の360°は49.8点と50点には届かなかったが、3本目は人を飛び越えながらボールを掴みダブルポンプのボースハンドのバックダンクを披露した。最後のダンクは高校のユニフォームに着替えて挑戦し、540度回転してリバースでリムへと叩き付けるダンクを決めると、2004年のダンクコンテストでヴィンス・カーターが優勝した時の『終わりだ!』(It's over!)を真似てアピールし、優勝を果たした[18]

オセオラ・マジック

2023年9月13日にオーランド・マジックとの契約に合意した[19]が、同月21日に解雇された[20]。同年11月2日にマジックの傘下であるオセオラ・マジックと契約した[21]

2024年2月17日に行われたオールスター・ウィークエンドのNBAスラムダンクコンテストに出場し、2連覇を果たした。なお、2年連続でNBAスラムダンクコンテスト優勝を果たしたのは、マイケル・ジョーダンジェイソン・リチャードソンネイト・ロビンソンザック・ラビーンに次いで史上5人目であった。このシーズン、NBAGリーグで平均25.7得点、4.7リバウンド、6.6アシストを記録し、自身初となるNBAGリーグMVPを受賞した[22]

オーランド・マジック

10月19日にオーランド・マジックとのツーウェイ契約に合意した[23]

2025年2月15日に行われたNBAスラムダンクコンテストに3年連続で出場し、ダンクコンテスト3連覇を達成した史上初の選手となった。なお、マクラングは4回披露したダンクで全て50点満点を叩き出した。

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2021–22 CHI 1 0 3.0 1.000 --- --- .0 .0 .0 .0 2.0
LAL 1 0 22.0 .400 .333 1.000 3.0 1.0 1.0 1.0 6.0
2022–23 PHI 2 0 20.5 .450 .364 .600 5.0 4.5 .0 .0 12.5
通算 4 0 16.3 .462 .357 .667 3.3 2.5 .3 .3 8.3

カレッジ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2018–19 ジョージタウン 29 29 26.4 .392 .277 .798 2.6 2.0 .8 .1 13.1
2019–20 21 20 26.8 .394 .323 .802 3.1 2.4 1.4 .2 15.7
2020–21 テキサステック 29 29 30.2 .419 .343 .793 2.7 2.1 .8 .3 15.5
通算 79 78 27.9 .403 .313 .797 2.8 2.2 1.0 .2 14.7

脚注

  1. ^ mac-mcclung” (英語). nbadraft.net. 2021年8月11日閲覧。
  2. ^ "Hoyas Sign Three to National Letters of Intent" (Press release). Georgetown Hoyas. 13 November 2017. 2018年6月18日閲覧
  3. ^ Little Rock at Georgetown Box Score, Dec 22, 2018” (英語). guhoyas.com. January 17, 2019閲覧。
  4. ^ Govan Named All-BIG EAST First Team; Akinjo, LeBlanc and McClung to All-Freshman Team”. Georgetown University Athletics (March 10, 2019). May 27, 2020閲覧。
  5. ^ Curran, Aidan (February 9, 2020). “With Blair Improving, What Do The Hoyas Do When McClung Returns?”. 247 Sports. https://247sports.com/college/georgetown/Article/With-Blair-Improving-What-Do-The-Hoyas-Do-When-McClung-Returns-143602774/ February 16, 2020閲覧。 
  6. ^ Givony, Jonathan (March 29, 2020). “Georgetown's Mac McClung to test draft waters”. ESPN. https://www.espn.com/nba/story/_/id/28968201/georgetown-mac-mcclung-test-draft-waters March 29, 2020閲覧。 
  7. ^ Givony, Jonathan (May 13, 2020). “Georgetown's Mac McClung to withdraw from NBA draft process, enter transfer portal”. ESPN. https://www.espn.com/mens-college-basketball/story/_/id/29170757/georgetown-mac-mcclung-withdraw-nba-draft-process-enter-transfer-portal May 13, 2020閲覧。 
  8. ^ Mac McClung transfer: Former Georgetown guard chooses Texas Tech as destination”. CBS Sports (May 27, 2020). May 27, 2020閲覧。
  9. ^ “No. 14 Texas Tech opens with 101–58 win over Northwestern St”. ESPN. (November 25, 2020). https://www.espn.com/mens-college-basketball/recap?gameId=401259558 November 26, 2020閲覧。 
  10. ^ Borzello, Jeff (April 11, 2021). “Mac McClung leaving Texas Tech, to test NBA draft, transfer portal”. ESPN.com. May 17, 2021閲覧。
  11. ^ Lakers Sign Chaundee Brown Jr. and Mac McClung”. NBA.com/Lakers (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。
  12. ^ “Lakers Waive Mac McClung”. (October 13, 2021). https://www.nba.com/lakers/releases/lakers-waive-mac-mcclung-211013 October 14, 2021閲覧。 
  13. ^ South Bay Finalizes Training Camp Roster”. South Bay Lakers (2021年10月26日). 2021年11月1日閲覧。
  14. ^ BULLS SIGN ERSAN ILYASOVA & MAC MCCLUNG TO 10-DAY CONTRACTS” (英語). Chicago Bulls (2021年12月23日). 2021年12月24日閲覧。
  15. ^ “Bulls' Mac McClung: Signs second 10-day contract”. CBS Sports. (January 1, 2022). https://www.cbssports.com/fantasy/basketball/news/bulls-mac-mcclung-signs-second-10-day-contract/ January 1, 2022閲覧。 
  16. ^ 2021-22 NBA G League transactions”. gleague.nba.com (January 10, 2022). January 10, 2022閲覧。
  17. ^ Mac McClung Signs Two-Way Contract with Philadelphia 76ers”. NBA.com (February 14, 2023). February 14, 2023閲覧。
  18. ^ McGregor, Gilbert (February 18, 2023). “Who won the NBA All-Star Dunk Contest?”. The Sporting News. February 18, 2023閲覧。
  19. ^ Orlando Magic Sign Free Agent Mac McClung”. NBA.com (September 13, 2023). September 13, 2023閲覧。
  20. ^ Orlando Magic Waive Mac McClung, Daeqwon Plowden and Brandon Williams”. NBA.com (October 21, 2023). October 21, 2023閲覧。
  21. ^ Training Camp Roster Just Dropped”. NBA.com (November 2, 2023). December 3, 2023閲覧。
  22. ^ Osceola Magic's Mac McClung Named 2023-24 Kia NBA G League Most Valuable Player”. NBA.com (April 5, 2024). April 5, 2024閲覧。
  23. ^ Orlando Magic Sign Free Agents Mac McClung, Javonte Smart and Ethan Thompson”. NBA.com (September 20, 2024). September 20, 2024閲覧。

外部リンク




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