ボフバールの3値論理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 06:30 UTC 版)
ボフバール(Bochvar)の3値論理は「嘘つきのパラドックス」に代表される意味論的自己言及のパラドックスの解決として1939年に考案された。 ボフバールは 3番目の真理値として M を提唱した、この M は「無意味」(meaningless) と解釈される。ボフバールの3値論理は命題の構成要素に M があった場合、その真理値は無条件に M であると定義した。具体的には真理値は以下のようになる。 ABA ∧ BA ∨ BA → B¬AT T T T T F T F F T F T M M M M F T F T T T F F F F T F M M M M M T M M M M M F M M M M M M M M ボフバールはこの 3値論理に言明オペレータ T を追加しており、T は以下のようになる。 ATAT T M F F F この 3値論理では「この文は偽である」といった命題の真理値を M とした場合、嘘つきのパラドックスは起こらなくなる。ただし、以下のような強嘘つき文 (strengthened liar sentence) の場合やはりパラドックスが起こる。 この文は偽 (F) か無意味 (M) である。
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