ヴォトキンスクとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴォトキンスクの意味・解説 

ヴォトキンスク

(ボトキンスク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 10:18 UTC 版)

ヴォトキンスクの市章
ヴォトキンスクの中心部
ヴォトキンスクの人工湖と町並み
チャイコフスキー博物館

ヴォトキンスク(ヴォートキンスク、ロシア語: Во́ткинскラテン文字表記の例: Votkinsk, ウドムルト語: Вотка, Votka、ヴォトカ)は、ロシアウラル山脈の西側にあるウドムルト共和国の工業都市。人口は9万7471人(2021年)[1]

共和国の首都イジェフスクの北東50キロメートルに位置する。カマ川の支流ヴォトカ川が流れることからヴォトキンスクという。ヴォトカ川はダムでせき止められており、その人工湖に沿ってヴォトキンスクの街が伸びている。30キロメートル離れた場所にはヴォトキンスク水力発電所がある。

歴史

18世紀後半にはウラル地方の各地で鉱山や工場の開発が進んだ。ヴォトキンスクの集落が開かれたのは1759年で、冶金工場・鉄工所が開業した年を開基の年としている。現在も金属工業が町の主産業となっている。最初はカザン県に属したが、1796年から1917年まではヴャトカ県のサラプル郡に属した。1935年に市の地位を与えられた。

ヴォトキンスクはロシアの偉大な作曲家ピョートル・チャイコフスキーの生誕地として知られる。チャイコフスキーの父親は鉱山技師で、チャイコフスキーは10歳でサンクトペテルブルクの法律学校に送られるまで、幼少期を森や川に囲まれたヴォトキンスクで過ごした。

経済

ミサイルやロケットを開発するモスクワ熱技術研究所が機械工場をヴォトキンスクで運営している。連邦国営単一企業「ヴォトキンスク工場」(Федеральное государственное унитарное предприятие «Воткинский завод»)は、RT-2PM2「トーポリM」などの大陸間弾道ミサイルや、R-30「ブラヴァー」などの潜水艦発射弾道ミサイルを製造する企業である。1987年に結ばれた米ソ間の中距離核戦力全廃条約(INF)では、ヴォトキンスクのミサイル工場も米国の査察官による査察の対象とされた。

観光・文化

チャイコフスキーの生誕地であるヴォトキンスクには生家が残っており、現在はチャイコフスキーが使ったおもちゃや、幼少期にレッスンに使ったピアノなどが展示されたチャイコフスキー博物館になっている。

姉妹都市

脚注

  1. ^ city population”. 2023年5月4日閲覧。

外部リンク





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴォトキンスク」の関連用語

ヴォトキンスクのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴォトキンスクのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴォトキンスク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS