ボタ拾い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 06:30 UTC 版)
硬山には、わずかではあるが石炭が混入する。そこで、生活困窮者や子供が危険を承知で硬山に立ち入り、捨石の中から石炭を見つけては拾い集め、持ち帰った。これを硬拾い=ボタ拾いと称した。拾った石炭は、家庭用の燃料として使ったり、業者に売って生計の足しにしたりした。 硬山の頂上に新たな硬が投下されると、硬が勢いよく斜面を転がり落ちる。その直撃を避けつつ、新たに投下された硬の中から他人に先んじて石炭を見つける必要があり、危険とは常に隣り合わせであった。その一方で見つかる石炭は低品位のものが多く、一日中硬拾いをしても大した儲けにはならなかった。そもそも硬は石炭を採取したあとの石ころであり、混入していた石炭も低品質で出荷しても採算が合わないために、業者があえて硬として廃棄したものであった。
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