ヘンリー・プランタジネット (第3代ランカスター伯爵)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヘンリー・プランタジネット (第3代ランカスター伯爵)の意味・解説 

ヘンリー (第3代ランカスター伯)

(ヘンリー・プランタジネット (第3代ランカスター伯爵) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 04:58 UTC 版)

ヘンリー
Henry Plantagenet
第3代ランカスター伯
在位 1327年 - 1345年

出生 1281年
死去 1345年9月22日
イングランド王国、レスター城
配偶者 モード・チャワース英語版
子女 一覧参照
家名 プランタジネット家
父親 初代ランカスター伯エドマンド
母親 ブランシュ・ダルトワ
テンプレートを表示

第3代ランカスター伯爵ヘンリー英語: Henry, 3rd Earl of Lancaster1281年頃 - 1345年9月22日)は、イングランドの貴族。

経歴

1281年頃、イングランド王ヘンリー3世の次男である初代ランカスター伯・初代レスター伯エドマンドとその妻ブランシュ(フランス王ルイ9世の弟アルトワ伯ロベール1世の娘)の間の次男として生まれる。兄に第2代ランカスター伯を継承したトマスがいる[1][2]

兄の第2代ランカスター伯トマスは1322年3月16日バラブリッジの戦いの敗北で処刑された[3]。爵位と所領も没収された[4]

しかし1324年にはヘンリーに第3代レスター伯位の継承が認められた[1][2]。さらにエドワード3世即位後の1327年には第3代ランカスター伯位の継承も認められた[2]。1329年までには兄が所有していた所領をほぼ回復させた[4]

1327年にエドワード3世が即位した際に議会は彼を国王警護役に指名したが、当時の実権は母イザベラとその愛人ロジャー・モーティマーが握っていた[5]。モーティマーの急速な昇進に不満を抱いたランカスター伯は、イザベラやモーティマーら宮廷派と対立していた[6]

1345年9月22日レスターで死去した[1]

家族

1297年にモード・チャワース英語版と結婚した。彼女との間に以下の1男6女を儲けた[1][2]

紋章

伯爵位の継承以前に、ヘンリーはヘンリー3世の紋章に青色ベンドでディファレンシングされた(本家との区別がなされた)紋章を継承した。 爵位の回復にあたり、ディファレンス(区別のためのチャージ)を3つのフランスラベル(3つのラベルそれぞれに3つのフルール・ド・リスチャージされたもの)に変えた。

出典

  1. ^ a b c d Lundy, Darryl. “Henry Plantagenet, 3rd Earl of Lancaster” (英語). thepeerage.com. 2016年5月5日閲覧。
  2. ^ a b c d Heraldic Media Limited. “The Early House of Plantagenet (1154 - 1327)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年4月25日閲覧。
  3. ^ 青山吉信(編) 1991, p. 290.
  4. ^ a b 尾野比左夫 1992, p. 17.
  5. ^ 森護 1986, p. 138.
  6. ^ 森護 1986, p. 138, 青山吉信(編) 1991, p. 365

参考文献

イングランドの爵位
先代
トマス
第3代レスター伯
1324年 - 1345年
次代
ヘンリー
第3代ランカスター伯
1327年 - 1345年



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヘンリー・プランタジネット (第3代ランカスター伯爵)」の関連用語

ヘンリー・プランタジネット (第3代ランカスター伯爵)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヘンリー・プランタジネット (第3代ランカスター伯爵)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヘンリー (第3代ランカスター伯) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS