ブロックコポリマー法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 09:02 UTC 版)
ブロック共重合体を使う方法もある。ブロック共重合体は、還元剤と安定剤の2つの役割を持つ。この方法を使うと、金コロイドの生成速度が速い。この方法は酒井俊郎らにより発見された。 この方法での金微粒子の生成は、3つの段階からなる。1つ目は、ブロック共重合体が金塩を還元することによる金クラスターの生成、2つ目はブロック共重合体への金クラスターの付着とクラスター同士の隙間で金塩が還元することによる金微粒子の成長、3つ目はブロック共重合体による金微粒子の安定である。 なお、この方法を使う場合、金塩の濃度を高めたとしても、生成する金微粒子の量には限界がある。これに関し、レイ(Ray)らは、金塩と同じモル量の還元剤(クエン酸ナトリウムなど)を添加することで改善すると報告している。
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