ブラックトップ・レコードとは? わかりやすく解説

ブラックトップ・レコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/18 02:48 UTC 版)

ブラックトップ・レコード (Black Top Records)は、1981年にノーマンSスコット、ハモンド・スコットのスコット兄弟によって設立されたルイジアナ州ニューオーリンズのレコード・レーベル。ブルースR&Bを中心にリリースした。レーベルの第一弾リリースとなったのは、アンソン・ファンダーバーグの"Talk To You By Hand"。主要アーティストには、アール・キングスヌークス・イーグリン、リー・ロッカー、ギター・ショーティー、ロバート・ウォードらがいる。18年に渡る活動の中で100枚以上のアルバムをリリースしたが、1999年頃その歴史に幕を閉じた。

歴史

同レーベルは基本的にブルースのレーベルとして出発し、ニューオーリンズR&B、アメリカン・ルーツ・ミュージックなどへと守備範囲を広げていった。埋もれている逸材を発掘することには特にたけており、ロバート・ウォード、キャロル・フラン&クラレンス・ホリモン、W.C.クラークなどは、いずれも殆ど無名であったか、あるいは長らくレコードをリリースしておらず、所在も不明であったりしたアーティストたちである。同レーベルのレコーディングには、ジョージ・ポーターJr.、デイヴィッド・トカノウスキー、ハーマン・アーネスト、サミー・バーフェクトら、ニューオーリンズの音楽シーンで活躍するミュージシャンたちを多く登用したが、マーク・カザノフらテキサス州オースティンのクラブ、アントンズのハウス・バンドのメンバーもしばしばセッションに加わった。リリース作品の大半は新録作品であったが、アール・フッカー、ハリウッド・ファッツなど、ヴィンテージものの再発も一部手がけていた。

当初、ブラックトップの製品はラウンダー・レコードによって配給されていたが、90年代半ばに同社との契約が終了すると、一時期その役割はパスポート・ミュージックへ引き継がれ、その後アリゲーター・レコードと配給契約を締結した。

1999年頃レーベルは活動を停止する。ノーマン・スコットは2002年に死去。ハモンド・スコットはレーベルの音源を売却し、その後一部の音源がヴァレーセ・サラバンデ、フュエル2000、シャウト!ファクトリーといったレーベルから再発されている。2006年には、日本のPヴァイン・レコードが同音源の権利を買い取り、数タイトルをリリースしている。

アーティスト

  • アール・キング
  • アンソン・ファンダーバーグ&ザ・ロケッツ (featuring サム・マイヤーズ)
  • マイク・モーガン&クロウル
  • マリア・マルダー
  • スヌークス・イーグリン
  • ギター・ショーティー
  • ロッド・ピアッツァ&ザ・マイティーフライヤーズ
  • ソロモン・バーク
  • キャロル・フラン&クラレンス・ホリモン
  • ロバート・ウォード
  • ナッピー・ブラウン
  • ジェイムズ“サンダーバード”デイヴィス
  • W.C.クラーク
  • ゲイリー・プリミッチ
  • オマー&ザ・ハウラーズ
  • リー・ロッカー
  • リン・オーガスト
  • ジョー“ギター”ヒューズ
  • ビル・カーチェン
  • ジョニー・ダイアー
  • リック・ホームストローム
  • ロニー・アール&ザ・ブロードキャスターズ
  • アル・コプリー
  • グレイディー・ゲインズ
  • ロン・レヴィーズ・ワイルド・キングダム
  • ボビー・ラドクリフ
  • ボビー・パーカー

リリース作品一覧

ブラックトップ・レコードのリリース作品一覧を参照のこと。





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