フェリーチェ・ナザーロ(イタリア)
トリノ生まれの背が高く貴族的な容貌で落ち着いたナザーロは、15歳で乗用車メーカーのチェイラーノに入社し、のちフィアットがチェイラーノを買収すると、フィアットの実験部門で仕事を続けた。一時期、ミレ・ミリアなどに関係した大富豪フローリオ家に滞在したが、フィアットにもどった彼は、1906年の第1回フランスグランプリで2位、翌年にはフィアットに乗ってこの年の3大レース(タルガ・フロリオ、ドイツ皇帝杯、グランプリ)のすべてに優勝した。1911年にフィアットをやめて自分の会社を興し、13年のタルガ・フロリオに自作のクルマで優勝した。彼は22年に再びフィアットにもどり、同年のフランスGPで優勝。フィアットのレース撤退後、彼は死去するまで市販車の実験を担当した。
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